アネモネにむかって呼びかけよ

NEGIさんの告知をコピー、しました。ぼくも

■新春・彷書月刊まつり―3月のいっぷくは古本三昧―■
東京江東区にあるギャラリー・深川いっぷくとリコシェが共同企画のイベントを開催します。近い将来、深川資料館通り商店街で古本市を開くことを夢見てい る私たち・・・まずは古本とは何ぞや?を、古本にあまり接点や興味がない方にも知っていただこう!ということで、古本と古本屋さん・すべての本を愛する 方のための情報探求誌『彷書月刊』さんの創刊23年目お祝いイベントを開かせていただくことになりました。時間に埋もれたテーマを掘り起こす特集を中心に、本に関する連載やさまざまな情報を発信し続け、幅広い読者の方々にご満足いただける雑誌を目指している『彷書月刊』の世界を是非覗きに来て下さい!
お楽しみ盛りだくさんなイベントでみなさまをお待ちしております。
彷書月刊編集部:彷徨舎ホームページ 

[会期] 2007年3月7日(水)〜3月25日(日)/11時〜18時/月・火定休
※会期中の休み:3月12日・13日・19日・20日
[場所] 深川いっぷく 
東京都江東区白河3-2-15 1F/営業日:水曜〜日曜・祝日/11時〜18時
休業日:月曜・火曜日・祝日の翌日※東京都現代美術館の近く、深川資料館通り商店街沿い

<いっぷく・いっぱこ古本市>や、その他のイベントの会期・詳細は下記をご覧ください。

http://www.ricochet-books.net/news/index.htm


ぼくも一箱古本市に出品します。
午前中、一日遅れで、日経書評、青野聰『海亀に乗った闘牛師』をなんとか、ゴール際ぎりぎりに押し込むという感じ。光文社新書、最終ゲラを抱え、中央線に乗り神保町へ。昼食をいっしょに森岡くんと取り、最終ゲラを手渡す。もうじたばたしてもダメ。あとは出るのを待つだけ。
東京堂書店書肆アクセスと回り、光文社新書サイン本を置かせてもらう段取りをつける。東京堂の佐野店長、「じゃあ、150冊、入れてもらいましょう」と軽々と言う。150冊売れれば、ウインドウのベスト10に入るはず。がんばりましょう。
「さぼうる」へ向う角に、ジャズ喫茶ができていた。ガラス越しに店内が見える。狭いが明るくいい感じ。ジャズが窓越しに流れてくる。ながいあいだ、なかったからね、神保町にジャズ喫茶が。うれしいな。「BIGBOY」という。京都の河原町にそのむかしあったジャズ喫茶と同じ名だ。なつかしい。夜はバーに。
サンデー終え、「ささま」へ。店頭で11册買う。あ、タテキンでも2冊買ったんだ。「ささま」では、荒正人編『対話 宇宙探訪』講談社ブルーバックスを。この叢書を買うのは初めてではないか。天文学者たちとの対談を収める。新書サイズより、やや幅広で、持った感じがぽてっとしていていい感じ。ポプラ社、子ども向け伝記『ファーブル』も買う。蓮實重彦『シネマの記憶装置』は裸本だが、また読みたくなって買う。
往復の電車では、高橋英夫『忘却の女神』読みつぐ。文学論集というより、もう少し気楽な文学エッセイ集。大岡昇平と接続詞、志賀直哉の小説の会話に見られる「ネ」という語尾、芥川龍之介がつねに成績が2番だったこと、二年半も英語の語学教師をしていたことに着目するなど、話題が新鮮で刺激的だ。おもしろい。こういう文芸批評を読みたいんだ。
「影響」について、堀辰雄論。
「開きすぎたために、日暮れ時になっても反りかえった花弁を閉じることができないアネモネに、私は堀辰雄聯想しないではいられなくなる。リルケはそんなアネモネにむかって『いかに多くの世界の決意であるもの、力であるものよ』と呼びかけていた」
『ヤマケイ JOY』は連載第一回目の原稿が載ってるのが届く。山の雑誌はちょっとうれしい。
TBS放送原稿、手直しを求められる。うっ、と胸につまるが指摘はいつも正確。そして厳しい。何一つおろそかにしない姿勢に、教えられる。だから、こちらも少しいつも真摯にならなければ。
まだしばらく闘いが続きます。