春の雨はやさしいはずなのに

 春の雨はやさしいはずなのに
 すべてがぼやけてくる
 どってことないんかな 
 どってことないんかな
    (小椋佳「春の雨はやさしいはずなのに」)

午前中、集中して仕事。雨のなか、妻と銀行と郵便局へ。お金の出し入れ。市役所近くの、夜は居酒屋になる食堂で昼飯。ビルの地下にある。ご主人とそっくりの(たぶん兄弟)が、店をしょっちゅう出たり入ったりする。突き出しが3品、すでにテーブルの上に置いてあって、どれか一つを選ぶのかと思ったら、3つとも食べていいらしい。焼き魚定食を頼むと、困った顔をして、「時間がかかるよお」と言う。「10分かそこらはかかっちゃうよお」と、できれば違うものにしてほしいムード。で、焼肉定食にする。すると、出たり入ったりの兄ちゃんが、焼き魚定食を二人前、外へ持っていってしまう。なんだかよくわからん店だった。
昨日は毎日新聞から、今日は創刊される女性誌から連載の依頼があった。どちらも本の話。後者は喋っていると、その女性編集者がぼくと遠くないところに住んでいるらしいことがわかる。話を詰めていくと、なんと同じS町3丁目の住人だった。おどろき。
帰り、「いとう」へ寄る。妻は四月に金沢へ行くので、泉鏡花を読みたいというのだが、うちには何冊かしかない。ぼくはコールマン・ホーキンズの「NIGHT HAWK」というCDを買う。
夕方、大阪の「ミーツ」から電話あり。西荻取材をしたいが、店の紹介をしてほしい、と頼まれる。OKする。
夜、確定申告をしてきた妻を待ち、夕食後、家族でまたもや「ブ」。駐車場に車がたくさん止まっていて、「もう、みんな、他に行くとこ、ないんかい」と言うと、すかさず娘が「それは、お父さんやろ」と返す。
高橋義孝『酒飲みの詭弁』番町書房、海野弘『癒しとカルト』グリーンアロー、『昭和の墓碑名』新潮新書、向田和子『向田邦子の恋文』新潮文庫安藤鶴夫『寄席』旺文社文庫を買う。大判マンガコーナーで、こないだうちから、サラ・イネス『大阪豆ごはん』の6巻以降を探しているが、そもそも『大阪豆ごはん』そのものを見ない。神戸「トンカ書房」に未所持巻が数冊あったが、それはセットになっていた。