今日は石田五郎の誕生日

光文社新書『読書の腕前』が、3月16日発売と決まり、さっそく営業活動を。まず神戸・海文堂書店の福岡さんに連絡。3月31日(土)、発売にあわせて、イベントをやってもらえることが決まった。くわしくは、またお知らせします。
午前中、日経新聞の原稿を書き、送る。今日はサンデー毎日。行きの電車、北側の座席にすわっていたら、首筋に、強い陽射しがあたる。石田五郎『天文台日記』、よみさしのところから、ぱっとページをめくると、ちょうど今日の日付と同じ二月二十一日の個所。しかも、この日が石田五郎の誕生日だった。
神保町、「明倫館」へ珍しく行ったのは、ここは理系の店だから、天文学の本があるだろう、と。そしたら、あった。石田五郎も三冊、あった。ちくま少年図書館天文台日記』もあったが、1400円。ほかも定価より高くついてる。ううむ。姿かたちを覚えたから、これはじっくり、安く手に落ちるのを楽しみに待とう。
サンデーで仕事終え、毎日の桐山さん、魚雷くんとお茶。来月、毎日の箱根にある保養所に、この三人で温泉に入りにいくのだ。その打ち合わせ。ぼくはせっかくだから、少し早く行って、湯坂路というハイキングコースを歩くことにする。魚雷くん、石田五郎を知ってて、本も読んでる、という。「ぼく、天文少年だったんです」。へえ!
5時、石田千さんからプロフィール写真を受取って、東西線、中央線で荻窪下車。「ささま」だ。105円を9冊、315円を1冊買う。中根貞彦『唐詩歌譯』中央公論社は、箱入り、布表紙の新書をひとまわり大きくしたサイズの好ましい本。唐詩を和歌で訳し、解釈をつけた本。これは本のたたずまいが気に入って買う。帰りの車内で、読む。ほか、岡田晋『映画の誕生物語 パリ・一九○○年』美術出版社、野田宇太郎『掌篇文学散歩 東京篇』毎日新聞社は、野田本は似たようなタイトルが多いので気をつけなくちゃ、瀬戸内晴美の対談集『談談談』は横尾忠則の装幀で、瀬戸内が剃髪するところがグラビアにあり、ほか吉行淳之介稲垣足穂中井英夫、と対談相手がいい。高橋英夫『忘却の女神』弥生書房は、作家論と読書エッセイをおさめて、植草甚一の文章への言及がある。ほか、諸々。
国立に着くが、駐輪場に停めた自転車に乗る元気がない。めったにないことだが、置いたままで、バスで帰宅する。
帰宅すると、ゲラがファクスでバラバラと届いている。娘がテーブルで算数の問題集にうんうんうなりながら取り組んでいる。メールで作家の香納諒一さんから、書評に取り上げたことのお礼が届いていた。珍しいことなり。とにかく2月を突破、だ。