光文社新書カバー出来た

http://d.hatena.ne.jp/zenkoh/で、山本善行のブログが始まっている。「古本ソムリエの日記」です。コンビで「はてな」で、よろしくお願いします。

20日、朝早起きしてひと仕事。「インビテーション」書評は、四方田犬彦『月島物語ふたたび』(工作舎)を。昨日、一日かけて再読。もちろん加筆修正と増補があるのだから、当然だが、初めて読む本みたいにおもしろかった。感想は「インビテーション」で。苦しみぬいた中央公論特集原稿に少し手直しして再送付。なんとかひと仕事終えた。
昨日、妻と昼食を、以前住んでたマンションの近くの「ガスト」で。4年ぶりぐらい。窓から玉川上水の緑陰が見渡せる。過ぎ去ったあれこれを思い出す。帰り、ちょちょいと「ブ」で散歩。矢作俊彦大友克洋の『気分はもう戦争』が、大判で再発されたのがあって300円。大友の絵は、大きい版面で読みたいよな。赤塚不二夫『これでいいのだ』、金井美恵子『迷い猫あずかってます』新潮社、アーツコレクション『ブリキのおもちゃ』、大竹昭子『図鑑少年』小学館は何度見ても欲しくなる本、坂崎千春『片想いさん』は文科系女子本で、以上は仕入れ用なり。100円ショップで、スタンプ台、ふせん、それに小さな額を買う。スーパージェッターの切手を、この小さな水色の額に入れる。小さな、小さな慰めだ。
帰宅したら、光文社新書のカバーデザインがファクスされていた。もちろん、同じデザインなのだが、そこに「読書の腕前 岡崎武志」と入っていると、やっぱりうれしくなる。できあがったら、温泉にでも入りながら、ゆっくり読んでみたい。自分の本なのだが。この幸福は、著者しか味わえない。
四方田犬彦により、由良君美本がブームになる気配だが、ぼくは『みみずく偏書記』を持ってるだけかな。それより、西村孝次がおもしろいんだぜ、とちょっと言いたい。いま『休み時間の英文学』をちょこちょこっと読み返しているが、たとえば、「惚れて振られた女のせいか、痩せ型よりは豊満な女のほうがぼくは好きである。これまで何度か、みみっちい不貞をはたらいているが、いつも相手はむっちりとした肉づきである」と書き出すのが、なんとヴァージニア・ウルフ論。自在な語り口の英文学エッセイ。