空の澄みゆき 鳥の飛び

ナンダロウさんの更新されたブログを読んでいると、福岡で、ビデオを3倍速にしたように動きまわり、人と会って、食べて、飲んで、本を買っている。読んでいるだけで、50目前のおっさんは目がまわる。それにしても、いよいよ「ミスター一箱古本市」という存在になってきましたね。そのうち、海外からもお呼びがかかるかもしれません。
それと畠中さん。やってくれますね。いまや「暴走」と名のつくのは、スティーブン・セガール書肆アクセス畠中か。戦前なら福岡で暴走すれば、上海からパリまで行ってしまうところ。現代でよかったよ。
今日は秋から冬へ移行する晴天。澄み切った空気に、中野重治の「空の澄みゆき 鳥の飛び 山の柿の実 野の垂り穂 それにもまして朝朝の」(あと、忘れちゃった)、という詩を思い出す。家内と近くにできたカレー屋で昼食。立川栄「ブ」で集英社の日本文学全集「上林暁木山捷平」を買う。これ、前から気になっていたが、ばつぐんの組み合わせながら、装幀がひどいのな。本体にかかったビニールカバーといい、安っぽいつくり。
帰りは家までぶらぶら歩く。風が強く、高い木の枝がしきりに騒ぐ。
書評用に川上弘美新作『真鶴』を読む。
右文書院の青柳さんからメール。12月に海野弘さんのフェアがあるが、そこで海野さんとトークイベントをしてほしい、とのこと。喜んで引き受ける。G社という大阪の出版社から原稿依頼。ファクスが届くと、あの高校野球でも有名な宗教団体の機関誌を発行している出版社らしい。かまわない。引き受ける。どんどん引き受ける。