明大アカデミー最終日

明大アカデミー最終日。5週があっというまに終る。いつもそうだが、生徒さんたちの顔にようやくなじみ、講座の空気が温まったころにエンドがくる。今日は、生徒さんたちが持参した本を、コメントつきで発表してもらう。いろんな視点で拾われてきた本。どれも表情が違う。そこが古本のおもしろいところ。
いつも終ってから有志で昼食をとる、明大の食堂が今日は休みで、ナポリの食堂という地下の広いレストランへ。820円というランチを選んだが、なんだかしょぼいな。これなら、パスタ一人前とサラダ、という組み合わせのほうがよかった。
みなさんと別れ、ぐろりあ展、神保町均一を流して歩く。ぐろりあ展会場で、工作舎の女性に声をかけられる。一度、面識のある人。近くで製本の講座に通っているとか。小学五年生フロク漫画『みどりの天使』500円、桂米朝かしまし娘インタビューが掲載された『宝石』(宇野亜喜良表紙デザイン)300円、田中小実昌ポケミス『真夜中の眼』300円を買う。
コミガレで白川正芳編『昭和文学を語る』第三文明社、雨宮庸蔵『偲ぶ草』中央公論社粕谷一希『作家が死ぬと時代が変わる』日本経済新聞社を三冊500円で。雨宮もかつて中央公論にいた人。その回想。おそらく粕谷の本と同じ人が売ったのだろう。
ここで向井くんのブログでもおなじみ、教師カップルと遭遇、ぶらじるでコーヒーを飲みながら快談。2人の行く末について、教育的指導をしておく。
授業でも披露されたYさんが見つけたアルバムを見せてもらう。伊那市の会社で一日行われた運動会の模様が写されている。これは楽しい。
帰り高円寺下車。古書愛好会を覗く。以下を買う。
昭和8年主婦の友フロク「素人に出来る家庭マッサージ独習法」300円。昭和26年小学三年生フロク「わーくぶっく にこにこたからさがし」200円。「海 新宿小説特集号」300円、窪田般弥『夜の牡蠣』小沢書店200円など。
深夜、「珈琲時光」をやっとテレビで見る。これはなによりも電車の映画。侯監督が日本の電車をおもしろがっているのが映像から伝わってくる。とくに、今日、神保町、お茶の水、高円寺と、ちょうど歩いてきた場所が映っているので、なんとも興味深い。