「つま恋」まであと4日

昨日、ここにぐぢぐぢとつまらぬこと書いて煮詰まっていたら、秀逸な書き込みがあり、復活。あれ、向井くんのブログにごちゃごちゃ書いたのと同一人物でしょうね。御苦労なことです。ぼくの場合は喝が入ってよかった。
嵐山光三郎昭和出版残侠伝』一気読みし、インビテーションの原稿を書き、中央公論の原稿を書き、朝5時までかけて、池井戸潤空飛ぶタイヤ実業之日本社を一気に読む。生まれ変わったような仕事ぶり。
空飛ぶタイヤ』はタイヤ脱輪事故で主婦が死亡し、小さな運送会社が窮地に陥る。すべてが悪い方に動き、がけっぷちに立った中年の父親が、家族と会社を守るため、大手の自動車会社に闘いを挑む。読み終わってからも、しばらく興奮して寝付かれなかった。
今日は日経新聞の原稿を書くため、結核と文学、それに堀辰雄についてあれこれ読んだり調べたり。
先日、マンダラ2の階段で入場を待っていたとき、壁の告知のビラに魚喃キリコの名があった。ナンダロウくんが「ナンナンきりこ」が出るんだ、と言って、初めて読み方を知る。その魚喃キリコの『strawberry shortcakes』が「ブ」にあったので、はじめて買って読んだが、ううんとうなった。都会に済む4人の若い女性の日常を描いているのだが、その静謐な白と黒の絵に、その見事な内面描写に舌をまく。うまいもんだなあ。
加藤伸吾といい、この魚喃キリコといい、現代漫画の水準の高さを示すものだ。
阪神も勝ったし、これからまたぼくもがんばります。
つま恋」まであと4日。