目は彼女の方へ

昨日、8日、紀伊国屋書店から「ifeel」に変る新雑誌(無料配布)が届いて、夕方、吉祥寺「マンダラ2」に加藤千晶ふちがみとふなとのライブを……あらら、これじゃあ、ナンダロウくんの日誌と同じだよ。加藤さんのライブは初めてだったが、気に入った。ピアノが歌伴奏というより自立していて、インストの曲も楽しめた。あれれ、これもナンダロウくんと同じじゃないか。
ふちがみとふなと登場。すると舞台向って右端最前列の床に座り込んだ男の子、と思ったら、あとで女の子とわかる、が、ずっと目をきらきらさせて、クククと体を折って笑ったり、ときに顔をぱっと手を覆って反応したり、とにかくすさまじくふちがみさんと合体していた。ほんとうに、ふちがみとふなとが好きなんだなあ、と微笑ましく、耳でふちがみとふなとを聞きながら、目は彼女のほうをときどき見ていた。
文章を書いて、それを読んで、あんなに激しく合体して感激してくれるってことがあるだろうか。ミュージシャンがうらやましくなる。
今日は発作的に、朝、したくして山歩きすることに。高尾山でよし、と思ったが、乗った電車が青梅行きで、乗り換えるのがめんどうくさく、そのまま青梅、奥多摩行きに乗り換え、軍畑で降り、高水三山へ登る。山の上は霧と細かい雨が降っていた。悪い汗が一気に噴き出し、無心になって霊気のこもる山を歩いていると、体が透明になったような気がしてくるのだった。