秋立ちて生れた台風が

TBS用にセレクトした本、却下となり、あわてて小松左京『SF魂』に変更し、昨晩おそくまでかかって原稿を送る。むずかしいもんだな。
台風が関東を通過。朝、起きたら、もう娘はキャンプへ旅立っていた。
角田光代『夜をゆく飛行機』中央公論新社、書評書きあぐねる。
明日から京都行きで、晶文社1973年目録現物を扉野くんに渡すつもりなので、晶文社に電話し、編集長の島崎さんに見てもらうことにする。新宿「中村屋」で待ち合わせ。雨のなか新宿へ出る。島崎さんと営業の高橋さんに、目録みせながら、あれこれ話を聞く。これが有益な話で、すむーす文庫『晶文社1973年目録』のなかでまとめて記事にすると決める。
このあと高橋さんと紀伊国屋書店新宿店へ。移動中、高橋さんがこのブログを読んでくれて、「松本へいらっしゃったんですね」と。高橋さんは松本出身なのだ。「アガタ書房はむかし貸本屋だったんですよ。よく本を借りました」という。貸本屋が古本屋へ、あるいは両方兼業していた店はけっこう多い。
紀伊国屋もひさしぶりだな。先日、東京ドームでご一緒した虎キチのHさんを表敬訪問。制服を着ているとずいぶん雰囲気が違う。これじゃわからないよ。「もし今年逆転優勝したら、タイガースの法被を着て、売場に立つんやで」と脅かす。すると胸のぽけっとから、さりげなく、タイガースのマーク入りのボールペンをちらりと見せて笑う。やるなあ。
文庫売場で、週刊ダイヤモンド用に川崎長太郎『もぐら随筆』講談社文芸、いしいしんじいしいしんじごはん日記』新潮、吉井勇『東京・京都・大阪』平凡社ライブラリを買う。
えー、しばらくこの日誌は休み、ということになります。京都で新潮社の取材、大阪では、山本と千林、天神橋筋商店街と古本屋まわりをして、これは工作舎の対談本に生かされる予定。そして、13日に福井へ行こうと思っている。どこかで見かけたら、遠慮なく声をかけてください。それでは。よいお年を。