つまようじの先の緑色は

雨、降りました。一日仕事でうちにいた。しかしちっともはかどらず、集中すれば3時間ぐらいで終わる仕事に一日かかった。なんでやろなあ。
明日から、娘が3泊4日のテントかついだ合宿にでかける。親はいっさいかかわらず、子どもの自立をうながす企画で、ずっと娘は打ち合わせ等で集まりに何度も出ていた。
まあ、明日から自炊で、好きなものも食べられないだろうと、家族でステーキハウスへ夕食にでかける。この店へ来るのは半年ぶりくらいか。店員の女の子が、めちゃくちゃ声が小さく、ほとんど何を言ってるか聞こえない。それでも別にどうってことない。こういう店でのやりとりってそんなものだ。食事終わって、つまようじを取り出し、シーシーやっていると、口のまわりがスースーする。何かと思うと、このつまようじは上下とも先がとんがっていて、片方に緑色のものが付着している。どうやらこれがペパーミントで、口中に清涼感を与える役目をはたしているらしい。
「なんか、口のまわりがスースーするな、と思ったら、つまようじの先にペパーミントがついてた」とぼくが言うと、娘が「お父さん、前もこの店きた時、つまようじを使ったあと、おんなじこと言ってた。しかもいま言ったとおりに」という。ぼくは忘れていた。初めての体験のつもりが、娘に指摘されて2度目だとわかる。しかし、そんなことよく覚えているなあ。
店を出たら、西の空が宝塚のフィナーレみたいな派手派手しい夕焼けで真っ赤に染まっていた。しばらく家族で見とれる。