青春18きっぷで松本へ

昨夜、思いつき、今日、松本まで行ってきた。青春18きっぷを使って一人で。これは『鉄子の旅5』を読んだ影響なり。急に電車に乗ってどこかへ行きたくなったのだ。
早朝、6時35分八王子発、松本行き各駅停車に乗る。途中、人身事故があり、少し遅れたが、約4時間後に松本着。これは乗り換えなしで、200キロ近くを走る、きわめて優れた鈍行なり。八王子からスーパーあずさに乗るにしても、国立からだと計3時間近くかかるからね。
松本は市内数カ所で、無料のレンタルサイクルのサービスあり。これで古本屋を回る。松本へいかれることがあれば、この無料の自転車をおすすめする。
慶林堂でご主人に声をかけられ、御挨拶し、あれこれお話させてもらう。これはいい時間だった。信州大学の女子大生に、ロマン・ロラン『魅せられた魂』を奨めたが、それっきり来なくなったそうだ。お客に本を奨めるって難しいですねえ。
駅前の「古本屋こむ」が、シャッターを閉めていて、聞くと、ネットに移行したらしい。しかし、ほかは健在。松信堂書店で、秋田実編『蝶々雄二の夫婦善哉』清文堂500円、昭和8年刊の文庫版型『漫画事典』1000円を買う。
アガタ書店は前よりレイアウトがすっきりして、本も増えていた。櫻田久常『従軍タイピスト春陽堂文庫525円は、昭和19年刊でタイトルにひかれて買う。植原路郎『タバコ』厚生閣は525円。
縄手通「秋桜舎」では何も買えなかったが、同じ通りの古道具店店頭で、1929年『家庭重宝日記』を買う。書き込みあり。300円。
けっこう自転車であちこち回って、写真もばしばし撮る。「まるも」でコーヒーを飲んで、4時34分松本発、大月行きに乗って帰る。大月では新宿行きに連絡。山登り帰りの中高年がいっぱい乗っていた。
松本は何度行っても、いい街であることを再確認する。
さすがに疲れました。