芥川賞、そして直木賞

昨夜、サンデー毎日のコラムを書いていると、芥川賞直木賞の発表が。今回はサプライズでした。芥川賞伊藤たかみさんは、角田さんのダンナ。直木賞夫婦は藤田・小池という先例があるが、芥川・直木は初めてだろう。そして、直木賞三浦しをんさん。去年、角田さんと三浦さんのトークショーを聞きにいったとき、打ち上げで少し三浦さんとも喋ったが、その後「おに吉」にエッセイを書いてもらった。何が言いたいか。「おに吉2」に書いた角田さんがその後直木賞をとり、「おに吉3」に書いた三浦さんがまた直木賞。小説家はこの二人だけだから、受賞率100%だ。直木賞狙いの女性作家は次の「おに吉」に書くべし、って冗談だよ、もちろん。
今日、そしたらポプラ社から、その三浦しをんさんのエッセイ集『三四郎はそれから門を出た』が届いた。担当は矢内裕子さん。『古本道場』の担当者で、また矢内さんが担当した作家は賞を取るとも言われておりますんです。
今日は朝から五反田へ行ってきました。古書会館前はすごい暑さ。なんだろう、たぶん世界で一番暑いのじゃないか。着ていたポパイのティーシャツがずぶ濡れになり、あちこちでそれを指摘される。黒岩さん、天誠さん、なないろさん。ほんと、汗かきなんだよ。一生懸命働いて汗している人もいるのに、平日に古本で汗かいて、もうしわけない。で、何を買ったか。
昭和38年の松竹新喜劇パンフが200円。昭和7年箱根観光絵葉書(袋がモダン)300円。昭和27年少年クラブ付録「略画の辞典」500円。昭和3年、川上三太郎『川柳滑稽句集』200円(宮尾しげを挿絵)。福田蘭堂『ぬらくら夜話』200円。大正14年東京日日新聞社「全国鉄道地図」200円。ポプラ社の児童書『月を歩いた二時間十五分』200円。野呂邦暢『愛についてのデッサン』角川書店300円。小学生全集『海へ山へ』(表紙は前川千帆)200円といたって控えめな買物。
週刊新潮のグラビア取材の仕事が入った。京都案内。これはひさしぶりに胸躍る楽しい仕事になる。