青柳さんのエッセイを読んで『羊たちの沈黙』を買った

朝、妻に声をかけられ起きたら9時。昨日も断続的にずいぶん寝たが、まだ寝られるのがおどろき。外は強い雨で、吉祥寺へ車で買物に行くという妻運転のキューブに同乗して吉祥寺へ。無印で買物しようと思うと、11時オープン。少し時間があるので、「ブ」へ。T・ハリスの『羊たちの沈黙』を買う。探せば部屋のどこかにあるだろうけどな。「図書」7月号から新連載の青柳いづみこさんの「打鍵のエクスタシー」が、『羊たちの沈黙』『ハンニバル』を取り上げていて、ほれぼれするエッセイになっている。映画『ハンニバル』の中で、レクター博士がゴルドベルクを弾くが、あれは指パク(?)で、グールドの音をかぶせてるんですってね。しかし、扮したアンソニー・ホプキンスはピアノの名手でもある。青柳さんは、レクターが六本指の多指症で、バッハの時代は指を三本しか使わなかったことを指摘し、その対比を面白がる。グールドの演奏法の考察あり、とにかく『羊たちの沈黙』を読みたくなった。
無印良品でこのあと夏もののシャツを二枚買う。しかし、あとで妻に、そのうちの一枚はすでに買ったのと同じものと指摘される。相当ボケてきているらしい。返品交換するのも恥ずかしく、好きな柄だから二枚あってもいい、と自分に納得させる。
電車のなかでさっそく『羊たちの沈黙』を読み始めるが、さすがにおもしろいや。映画は3回ほど見たが、それが邪魔にならず、より濃密に、小説世界に引きこまれる。10数ページ読んだところで傑作を確信する。
サンデー毎日を終え、「彷書月刊」編集部に立寄り、特集号のプレゼントで企画した均一ツアーの打ち合わせをし、7月29日決行と決める。
帰宅すると、「論座」8月号と「文藝年鑑2006」が届いていた。このところ、たくさん仕事をしたので、掲載紙誌が届いて、ああ、そうか、ここに書いたんだと再確認する。前者は海野弘さん『本を旅する』ポプラ社の書評、後者には、ノンフィクションの概観を書いた。だけど、ぼくは『文藝年鑑』の住所録には載ってないんだよな。
ああ、「小説すばる」から原稿依頼がありました。ミニコミの特集をするみたい。明日は週刊ブックレビューの録りがあります。これからまたひと仕事。