『スペインの城』を探せ

6日、三鷹上々堂」に追加補充しました。また「音羽館」へ寄り、リー・モーガンCD、和田誠挿絵の古い児童書500円を買う。温度差大きく、体調を崩す。風邪の初期症状なり。夜、山本善行と電話で長話。二人の対談集のことなど。
7日、午前中、ほんとは昨日締めきりだった「共同通信」古本コラム10回目を書く。神保町経由でサンデー毎日神保町駅を降りたところで、突然の驟雨。しばらく立ち往生。近くの立ち食いそば屋で昼食、時間をつぶし、小雨になったところで歩き出す。そのうち晴れた。
猫額堂さんのブログで、ダレルのアレキサンドリア・カルテットを登場人物が作中で読むというミステリ、マルク・ドロリー『スペインの城』が、ポヶミスに入っていることを知り、読んでみたくなる。500円ぐらいで買えたら、とこの日神保町を探索。古書モール、ぶっくす丈さんが650円で出していた。ぶっくす丈さんは総じて、まちがいなく安いのだが、ポケミスにはこまめに値段をつけている感じ。3000円くらいついてるのあった。うむ。
小宮山はどうだろう。おお、あった。さすが神保町。しかし1200円。やっぱりぶっくす丈は安いんだ。たしか映画書専門店の矢口の壁均一にポヶミスがあったはず。行くとあった。ここは250円と500円の2種。しかし『スペインの城』はなし。まあ、いいや、しばらく500円探索を楽しみに、どうしても見つからなかった、ぶっくす丈だ。
じつはもう一冊、文春文庫の最新目録と2001年版を比較し、品切れをチェックしていて発見したのが、マーサ・グライムズ『桟橋で読書する女』。
昼間はカフェで働き、夜になると桟橋に電気スタンドを持ち出し、本を読む女が主人公のミステリ。これは読みたくなるよね。こいつも探求書に加えよう。
たぶん、「ブ」で楽々見つかるだろう。
サンデー終え、パレスビル内の「スタバ」で、茂原くんと待ち合わせ。ダイヤモンド社『文庫大全2』が頓挫し、原稿を執筆者にやっと返却。宿便が出たような気分。編集担当の相棒、茂原くんと苦い打ち上げ。スタバの硝子窓の向こうに見える皇居の緑が目にしみます。阪神、また負けた。