バルタザールで田舎膳

5日、正午、西荻中央公論のTくんと待ち合わせ、お昼を食べながらあれこれ打ち合わせ。ほびっと村内のレストラン「バルタザール」は、無農薬、自然食レストランの草分けだけあって、田舎膳(1200円)を食べたのだが、見た目もきれいだし、味もしっかりついていてとても美味しい。西荻在住のTくんもこの店のファンなり。会社帰りに、一人でここでよく夕食を食べる由。
こけし」でひきつづき話(「中央公論」で本の特集をするとのこと)をしたあと、音羽館へちょいと寄る。島田啓三冒険ダン吉講談社(1975)復刻版が1000円。のらくろもそうだが、この復刻版はよくできていて、30年経過して、それ自体がすでに古書の風格がある。布表紙にシミ、褪色、汚れがあることが多いが、この『冒険ダン吉』は帯付きの美本。1000円は安い。買う。ほかにマイルスとゲッツのCD2枚。
日曜、イベント終わったあと、黒岩さんたちと打上げしたとき、同席された日刊ゲンダイ記者のIさんから、本のコーナーで取材のメールが入る。出会いはいつも大切に。
山本善行との対談本、正式にゴーがかかる。版元は工作舎。石原さんが企画を通してくれた。守口高校1年7組コンビの本が、1年後をめどにできる予定。
1年7組応援団長の白石がなにより喜んでくれるだろう。
忘れていた。坪内祐三さんから『同時代も歴史である 一九七九年問題』(文春新書)の寄贈を受けていました。一九七八年に死去した平野謙の戦中に書かれた文章を巡る言説の森に分け入り、忘れられた「平評論家」を擁護する坪内さんの探偵ぶりにうなる。泉下の平野謙もって瞑すべし。