林哲夫『文字力100』書影に注目

4日、神保町へ。4時から放心亭で、書肆アクセス主催「林哲夫さんを囲む会」。その前に、夜、黒岩さんとトークショーをやる「UBC」会場へ。昼間は古書即売会場。ぐるりとまわり、昭和2年の海外渡航記、野村兼太郎『欧州印象記』を1000円。ロンドンでの「古本あさりの記」という一文あり。図書館もしくは資料室廃棄本で、瀬の図書ラベルの貼ったところ、ちぎられている。
中河與一『博歯になる馬車』昭和10年、民族社が500円。100ページ以下で薄く、正方形に近い版型の小型本。中野書店さんのコーナーに平積みになっている、みやわき心太郎『私の愛するおばかさん』は昭和57年刊。みやわきの貸本屋時代の漫画を復刻したもの。みやわきは「ハート・コレクション」という良質な漫画を描いていた。のち「レイプマン」の人になる。
林哲夫さんを囲む会」「黒岩比佐子さんとのトーク」については、古書現世の向井くん、退屈男さんのブログを読んでいただくといい。
あれこれ書く時間がない。
北尾トロさんから『危ないお仕事!』新潮文庫鈴木地蔵さんから『文游 25号』贈られる。
林哲夫さんから、できたばかりの『文字力100』みずのわ出版をいただく。本、雑誌の表紙にある文字のおもしろさに注目した本について解説した本。
すべてモノクロ写真の書影が入っているが、本を地面に置いたり、草むらに置いたり、すべて趣向を凝らしたセッティングがされている。そこに注目。
黒岩比佐子さんからは、初めての著作『音のない記憶 ろうあの天才写真家 井上孝治の生涯』文藝春秋を署名献呈、落款入りでいただく。ぼくの乱暴な字と違って、めちゃくちゃきれいな字。
リコシェ阿部ママより、『京都音楽空間』青幻舎をいただく。写真のきれいな本だ。京都へ帰ったら、行ってみようと思う店がいくつもあった。