『時雨の記』は名品なり

朝、5時30分に目覚める。変な夢、いやな目覚め。安心して昨夜飲み過ぎた。身体にいやな不快感あり。ウイスキーのボトルにガムテープ巻き、封印する。外は小雨。少し歩く。パット・メセニーチャーリー・ヘイデンの「ミズーリ・スカイ」聞きながら。
帰宅してまた眠る。
逗子行きを控え、その準備。中里恒子が昭和初年から新厨子駅近くに居を構えていた。『時雨の記』再読しはじめると、たちまち引き込まれる。馥郁たる文藝の力。大人の恋愛小説。うなりっぱなしの名品なり。渡哲也と吉永小百合の映画化された「時雨の記」もよござんした。ただし、この小説の舞台は大磯。
中里恒子全集は二冊だけ持っている。一時期、音羽館の店頭に100円で7、8冊出ていたが、買っておけばよかった。その所持する二冊の月報など読む。石原慎太郎厨子と中里恒子について書いている。これ、きどりはあるがいい文章。
だんだん「逗子」熱が高まってきた。こうして読む本が増えるのだ。