逗子に電話したら逗子の小説に出会った

くもり。夜に入って涼しくなる。
午前中、連載している共同通信のコラム用に、本の写真を撮りに来る。カメラマンの男性、庭のバラを見て「すごいですね、バラは難しいんですよ」という。なんでもバラを育てているそうだ。
午後、府中病院へ二カ月に一度の検査。家を出る前、逗子「海風舎」に電話。来週、取材で行かせてもらう、と告げる。病院の外に、バスの待合室のような図書室あり。入院者が寄付して、それをリサイクルするシステムなり。東郷隆の007のパロディ定吉七番シリーズ(角川文庫)が二冊ある。『定吉七は丁稚の番号』と『ロッポンギから愛をこめて』をちょうだいする。採血し、地下の食堂で昼食。診察時間まで待合室で待つ。さっそく『定吉七は丁稚の番号』を読み始めて驚いた。「五時二十八分、夕陽は逗子マリーナの彼方へ最後の夕映えを残して」と始まる。逗子が舞台なのだ。さっき逗子の古本屋さんに電話したばかり。
病院は今日は空いてた。ほぼ予約時間どおりに診察。採血の数字を見て、劇的に改善されているといわれる。なるべく主食、炭水化物を抜く食餌療法が効いたか。夜は毎晩、飲んでいたので、心配していたが。薬の量も少し減ることに。
谷川書店へ寄る。今週、水曜日サンケイ新聞に、嵐山さんが谷川さんの探訪記事を書いていた。「サンケイ新聞、見ました」というと、「そうですか」と言って、照れているようだった。今日はどうしても一冊は買いたい気分。ロレンス・ダレル『予兆の島』工作舎500円を買う。
書肆アクセス畠中さんから海野弘さんのイベントのフライヤーとどく。そのほか、UBCの目録など各種郵便物で、郵便受けがパンパンになっていた。UBC目録、アートブックショップ&カフェのカラーページが壮観。あっというまに迫ってきたが、4日(日)夜は、黒岩「伝書鳩」比佐子さんとトークショーがあります。林哲夫さんの『文字力100』(みずのわ出版)も、会期にまにあいそう。
教養セミナー連載の古本コラム送付。彰国社・建築写真文庫『美容院と理髪店』から「巴里院」について書く。