くそったれ! 少年時代

昨夜はコクテイル中川五郎さんとライブ。ノブは来なかった。これだけブログで書くと、そりゃあ来れないだろう。悪かった。中川さんは、音楽との出会いから、フォークの夜明け時代のこと、上京してからのことなど、なんでも率直に話してくださった。大阪人らしいベタなギャグ入りで。頭のクリアな人だな、という印象。それにチャーミングな笑顔には、この夜来てくれたお客さん、みんなが魅せられたみたい。聞かなければまったく知らなかった、貴重で、すてきな話をしてもらえて、ほんとうによかったと思う。ぼくの好きな「25年目のおっぱい」も歌ってくださったし。
この夜の記録は「コクテイル文庫」としてかたちになる予定。高田渡の「ええっ!」という秘話もありますよ。あらためて中川さんの話を読むのは、ぼくも楽しみだ。
この夜、同級生・レオナルド藤田の友人で、「20歳のめぐりあい」をヒットさせたシグナルの元メンバー稲垣さんも一曲うたってくれた。めずらしいお客さんとしては荻窪「常田書店」さん。最近、店内を改装されたらしい。常田さん、かなり酔っぱらっていて、ぼくが「瀬戸の花嫁」でギターを覚えたというと(もちろんウソなのだが)、「瀬戸の花嫁を歌え!」とアジる。そのうち「おれが歌う」と言い出す。
中川さんにお目にかかるので、中川さんが訳したブコウスキー『くそったれ! 少年時代』河出文庫を読み始めたらおもしろく、あっというまに半分くらい読んでしまう。一九三○年代、大恐慌のロスで、悲惨な少年時代を送ったブコウスキーの自伝的小説。父親の虐待、孤独、性の鬱屈など、悲惨ではあるが、なんとファンタスティックな小説だろう。わくわくしながら読む。
今日は集中して仕事をする。します、わかってます。
あ、そうそう。右文書院から出る海野弘さんの本、二冊目の栞の文章、昨日、書いて送りました。海野弘さんへのラブレターなり。