ネットはホットなメディアか

追加
今日は一日仕事。昼、ごはんをたべついでに立川栄「ブ」へ。村松友視東海道中膝栗毛講談社少年少女古典文学館を200円、ほか。膝栗毛は、ぼくはいろんな版を持っている。これは村松現代語訳で、挿絵が南伸坊だ。子供向けだから、弥次喜多コンビが男色関係、といったことや、夜ばい、遊女の場面ははぶいている(はず)。
三鷹文鳥舎」大森さんから、7月から3カ月、同店で始める「寺子屋」の講師を依頼される。ちょっと、あちこち、手をだし過ぎかと思ったが、会うと、やっぱり「はい」と返事をしてしまう。大森さんの熱が伝染したということか。ほか、西江雅之海野弘枝川公一諸氏が顔を揃え、豪華なメンバーに加わりたい、というスケベ心もある。しかし、90分の授業を6回するとなると、準備ほかも大変なり。
あちこちからファクス、メールが届き、当分、息の抜けない日々が続く。
そんななか、工作舎から、坂崎重盛さんが公明新聞に書いてくれた『気まぐれ』の書評がファクスで届く。これはうれしかったなあ。
それと、まだ届いていないが、昨日の日経新聞日曜版に、ぼくが書いた庄野潤三『星に願いを』の書評が掲載されたそうだ。これは心優しき巨人詩人の阿瀧くんがファクスで教えてくれた。さんきゅう。



昨日は雨。一日中仕事、ということにしておいてください。
石原さん、北條さん。コクテイルで喋った、小池昌代批判の文章は、片岡直子でした。2005年11月号「文学界」に「インスピレーションの範囲 小池昌代さんの「創作」をめぐって」と題して掲載されています。といっても、ぼくはネット検索で知ったんで、まだ現物は読んでいない。これについては、小谷野敦内田樹黒瀬珂瀾などがネットで発言。みな小池擁護になっています。というより、過去の文学作品と表現行為そのものの立地点として、片岡さんが間違っているということらしい。これはぜひ現物にあたらねばならないね。
それはそれとして、内田樹が、剽窃、盗作ということで言えば、ビートルズの「抱きしめたい」がエヴァリー・ブラザーズ「キャシーズ・ブラウン」と同じコード進行だ(ただし、内田は剽窃と思っていない)、と書いて翌朝、あれは「抱きしめたい」ではなく「I should have known better」の間違いと訂正、大瀧詠一山下達郎が1981年のNHkFMで確認ずみ(二人もこれを剽窃とは思っていない)、とマニアックなことを書いて、しかし「邦題はなんだっけ」としたところ、当の大瀧が、「from 仙人」と名乗り、「恋する二人」と書き込みをしてきた、という。
「文藝春秋」5月号で、永六輔が、テレビ創成期は、テレビがホットなメディアだったが、いま、それはインターネットがそうなのではないか、という趣旨のことを書いていて、なるほどなあ、と思ったが、小池・k片岡を巡る剽窃批判問題から、内田のブログにいきつき、そこで大瀧が書き込みをしていた、なんて一連のことはまさしく、ぼくにとってはホットなできごとだった。あ、それから従兄弟の書き込みで、ネット上での20年ぶりぐらいの再会をした、というのもそう。
今日も仕事をします、いちおうな。