四月の終りと『フラワーズ』

昨日、ケヤキモールのバイキング(1480円プラスドリンク280円)へ、家族ででかける。一箱古本市で儲けた金で「わしがおごっちゃる」と家族に宣言し、でかけた。しかし、食餌制限をしているため、胃が小さくなっているので、あまり入らない。バイキングは損なり。一番食べたのは娘で、しかも、見た目で大人の料金に入れられていた。あわてて小学生であること告げる。
腹ごなしに五日市から奥多摩までドライブ。緑がきれいだ。青梅「ブ」で、先に妻が買って得た100円券をもらったが買える本がない。まいったな。都筑道夫『七十五羽の烏』角川文庫を買っておく。もう一軒、新青梅街道沿いに最近できた「ブ」へも寄ってみる。和田誠『いろんなもの・いろんなうた』新潮社が拾えただけ。
帰宅してすぐコクテイルライブの準備。なにも用意していなかったので焦る。コクテイルに着くと、ささまの小沢くんがいる。高校時代の同級生レオナルド藤田が仲間を連れてきてくれた。ほか、常連ともいうべき人達。この晩の出し物でいちばん受けたのは、彷書月刊で発表した1992年高円寺日記の続き。いきあたりばったりの内容で申し訳なかった。さいきんすっかりコンビとなった石原、北條両氏は切手市からの帰りに寄ってくれた。あれこれ切手を見せられる。北條さんからは若き日の詩集『フラワーズ』思潮社をもらう。パラパラとめくるだけで、魅力的な詩行が目にとまる。四方田犬彦に絶賛された詩集なり。ひさしぶりに詩の話をする。
夕方、ニューヨークから帰ってきた新元良一くんから電話。6月から京都造形大のライティングコースで専任講師をつとめるという。ついては、ぼくにも手伝ってくれないか、という。非常勤講師のお誘いなり。よく考えずにやると答えたが、よほど計画的にあれこれこなさないと、自分を厳しい状況に追い込むことになる。しかし、けっきょく人前で喋るのがけっこう好きなんだ、とも思う。自分で自分のことがいまだにわからず、戸惑ってしまう。
もし実現したら、定期的に京都へ行けて、仲間とも会える。その魅力もあるのだ。弟が「ディラン・セカンド」を閉めて、違うコンセプトの店にすると先日電話があった。70年代フォークロックの店として何年やったか。いい店だったが、集客力がなく、ついに矢折れ刀尽きた。なんの助力もしてやれなかった。弟の話も聞いてやりたい。