お楽しみはこれで終わりなのだ

ぶじ、昨日「一箱古本市」を終えた。心配された雨は1時半ぐらいからぽつぽつ降り始め、3時でついに降雨中止となった。それでもたくさんのお客さんが訪れたし、盛況と言えるだろう。ぼくは、参加した100組のうち、たった一つ、完売した箱となった。册数は50数冊、売り上げは3万円弱。どちらも3位に食い込む成績。いちばん売り上げがよかったのが、隣に出店した「噂の犀」。晶文社の営業の女性4人が、それぞれの蔵書から晶文社本を(しかもオールサイン本)出品。伝説の「ワンダーランド」のち「宝島」の創刊号から大判のものすべてを破格値で出し、これは売れ残ったら買おうと思ったが、駄目だった。
晶文社のTさんは、ぼくがこのブログで「晶文社書籍部門撤退」と誤情報を流したとき、お手紙をくれた方で、今回、お詫びをするとともにいろいろ話せてよかった。
ぼくが出店したのは「青空洋品店」の前で、ほか外国絵本を出品された御夫婦と全3組。メインの不忍通りからは裏の裏の通りで、不利だったが、けっきょく、「噂の犀」と「岡崎武志堂」が強力に売ったために、集客力のあるエリアとなった。
このブログを読んでます、と言ってくださった方、『気まぐれ』を持参してサインを求めてくださった方、驚くほど大勢いらっしゃった。感謝します。ありがとうございました。
そのほか、あちこちで知り合いに声をかけられ、楽しい一日になった。客として回るのも楽しいだろうけど、ぜったいこれは店主で参加したほうがおもしろいですよ。来年も開催、と主宰者・ナンダロウさんの宣言もあったから、来年はぜひ、どうぞ。
ぼくが客として買った本を書いておきます。こどものとも傑作集、西村繁男『やこうれっしゃ』200円、『タンタン』の仏絵本300円、尾崎秀樹『思い出の少年倶楽部時代』800円、碓氷元『犬の産出と飼育法』昭和14年、500円(これは乱歩に出店していた女の子と会話を交わした感じがよかったので買う)、そして今回の目玉は竹中労『呼び屋』弘文堂200円。オヨヨさんに見せたら、これには唸っていた。「つけてるところなら一万円、の本ですからね」という。うっしっし。
今夜はコクテイルでライブ。この一箱古本市や「彷書月刊」特集号を読む、などお話したいと思っています。連休はほぼ仕事で費やされるだろう。お楽しみはこれで終わり。