四月は残酷な月だ

角田さんが川端賞を受賞。会ったばかりで、こんないい知らせが飛び込んできて昂奮する。すぐお祝のメールをうつ。今日は、午後から五反田古書会館で、なみいる古書店主であり書き手でもあるタムラさん、月の輪さん、いとうさん、文雅新泉堂さんに混じってサイン会。そのため、昨日、初日にはでかけなかった。焼跡から燃え残った本を探すつもりで、参戦。夕方は神保町で、「ミーツ」東京号の取材。
そういえば、今朝、朝日新聞の特別版に八木福次郎さんが登場。「ミスター神保町」と呼ばれるとあったが、これ、いちおうぼくがつけたんだよね。昨年の「神保町ガイド」で八木さんの原稿を書いたとき、そうネーミングしたんだ。その前に使われてなかったら、いちおうわたしが命名者のはずだ。
彷書月刊の特集号のゲラを始め、あちこちからゲラやファクスが舞い込み、ほとんどその処理に追われる。四月もう半ばだ。「四月は残酷な月だ。」というのはT・S・エリオットでしたっけ。
工作舎から読書人に掲載された「気まぐれ」の書評が送られてきた。ナンダロウさんが書いてくれた。長めの書評とあって、ずいぶん細かい点にも触れた行き届いた書評だ。この本がどういう本かを人に伝えるには、まずこの書評がいちばん確かだと思う。ただし、著者名が「国崎武志」になっておるのな。ぼくは自分の名前の間違いに神経質だが、さいきん、人の名前もよく間違うので、その点はナーバスではなくなってきている。だから、今回はそんなに気にならない。でももしこの書評を読んでくれて、注文するのに、ネットで打ち込んでも、「国崎武志」では出てこないのじゃないか、と。それだけが心配。せっかくいい書評を書いてくれたのに、あちゃあ、と思っているのは、じつはナンダロウさんかもしれない。