悲しみよこんにちは

悲しみよこんにちは
昨日はなにがあったか、もううまく思い出せない。そうか日曜日か。家内が外出し、娘と自転車で午後、玉川上水べりを走って、そして「ブ」だ。あまりに代わり映えのしない日常に、われながら驚く。一ツ橋「ブ」だが、九冊ばかり買う。岡本勝人『ノスタルジック・ポエジー』小澤書店は、以前持ってたが、読まないまま処分したんだ。で、買い直す。105円だから。篠田一士『読書三昧』晶文社は、篠田の著作でもっともリーダブルな一冊。山田稔『コーマルタン界隈』河出書房新社なんてのがなぜかあったりして、買っておけ。コヨーテ、といういかにもな、新刊書店では買わないよ、というような雑誌の森山大道特集がひょっこり105円。ほか諸々。文庫では、以前ここで買った和田誠『いつか聴いた歌』文春文庫が、家に持ち帰ると、なぜか中身が『銀座界隈ドキドキの日々』になっていて、ああ、たぶん機械にかけるとき、カバーをはずして、そのとき入れ替わったのだな、と推理する。それで昨日、『銀座』のほうがあったから、中身を見るとはたして『いつか聴いた歌』なんだ。まあね、買うしかないやね。
このあと、またぞろイトーヨーカドーで娘に脅されて、ソフトクリームと、本を買わされる。本は、「ブにあるやろ」と言うが、「ぜったい、ない」と言い張り、本の角で腹をこづく。まるでヤクザだよ。そして、こっちが折れるのをちゃんと知ってやがる。
今日は一日仕事。雨だったしな。一箱古本市の事務所から封書が届く。マップやマニュアルその他一式。よくここまで、緻密にあれこれやってのけたなあ、とスタッフの優秀さに感服する。おたくら、こっちでも商売できまっせ、という感じだ。スリップの見本まで入ってて、これはありがたい。仕事を中止し、さっそく自宅のコピー機でせっせと複製を取り、ものさしで破線部を切る。
サッポロの須雅屋さんから、新聞に掲載された原稿のコピーと、札幌古本屋特集をした雑誌「札幌人」が送られてきた。さんきゅう、スガヤさん。薫風書林さんの写真を見て、そうだ、そうだ、こんな店だった。また行きたくなってきたなあ、札幌。スガヤさんの自宅風景も写っておる。ああ、ここね。いつも注文の品を出すのに悪戦苦闘しているのは。お礼に『気まぐれ古書店紀行』を送らせてもらいます。御笑納ください。
以上、あわれな岡崎からでした。