春の嵐に花が散る

春の嵐吹き、天気は荒れ模様。なんか、寒かったねえ。風も強いし。桜の花はまだ八分咲きぐらいだが、風にあおられ、すでに川の水面に花びらがたくさん浮かんでいた。
午後、工作舎で『気まぐれ』重版分の、書き込み訂正をする。見開きページで版を取るため、書き込みが一カ所でも訂正あれば、その2ページ分、すべて書き直すのだ。20ページ分ほどをするのに2時間半ぐらいかかった。絵もずいぶん書き足したり、書き直したり、再版は、初版とは違う絵が入っている。
昼食を石原さんと、四方田犬彦がかつて月島在住のころ、通ったという寿司屋に入る。そのあと、月島を散策。大きなマンションやビルに建て変わってはいるが、それでも長屋ふう住居も残っている。ときどき貸家の物件が出るが、風呂無しで10万はするらしい。
修正終わって、早く終わったら、亀戸散策を考えて用意してきたが、その元気はもはやなし。越中島「ブ」へ寄り、東西線で帰る。四元康祐の出たばかりの詩集『妻の右舷』集英社が105円で出ていた。通崎睦美『天使突抜一丁目』淡交社も魅力的な本で、見ると買ってしまう。ほか、庄野潤三『ピアノの音』講談社文芸文庫、オールズバーグ(村上春樹訳)『急行「北極号」』河出、『小川国夫全紀行1』作品社、以上が105円。それに、『横尾忠則森羅万象』という東京現代美術館カタログが500円で出ていたので買う。こういう小型店のほうが、ぼくは「ブ」で拾えることが多い。大型店はほとんどダメだ。