風に吹き上げられた埃の中、春だったね

五反田遊古展、雨が上がってよかった。なぜか夕べ寝付かれず、2、3時間の睡眠で、定刻より早く急襲する。20冊は買ったかな。英文の絵本も3冊、ほか、児童書を3冊。一つは伊坂芳太郎が挿絵を描いてる。『宇宙少年ケムロ』というの、500円。昭和41年の本だからね。北杜夫ぼくのおじさん』(和田誠さしえ)旺文社の新品同然が10冊ほど、500円で積んであった。一冊買う。
星新一『悪魔のいる天国』(中央公論社)は昭和36年の初版だが、真鍋博の初期イラストがふんだんに入っている。星とはその後もたくさんコンビで仕事をしているが、これはそのなかでも傑作じゃないかな。大田区ナガハラ「エンザンドウ」と、銀座「近藤書店」のシールが貼ってあった。これが200円。どうしてこんなに安いんだろう。会場で何人か挨拶したようなしないような、ぼうっとしていて覚えていない。黒岩さんは、覚えている。インドから帰って、その古本から離れた飢餓感が拍車をかけているような。
今日は風が強かった。足が地につかず、吹き飛ばされそうになる。吹き飛ばされたっていいんだが。
帰宅して死んだように寝る。もうしわけないが、さっぱり何もやる気が起こらない。