今日は遠藤周作デイなり

起きたとき快晴だったのに、そのうち雲が。変な天気だな。それに寒いや。
週刊朝日」読書日和の原稿に着手。いま、高校時代の読書生活を振り返る仕事をしているので、それにからめた原稿にする。ちょうど週刊朝日編集部から、どの本を取り上げるか、写真撮影のための確認があり、中原中也「春」に始まり、庄司薫白鳥の歌なんか聞こえない』、遠藤周作『ぐうたら交友録』について書くと方針をきめることを告げる。
ただ、いくつか遠藤の文庫で確認したいことあり、午後、自転車で国立「ブ」と「いとう」を回る。「ブ」で、新潮文庫の遠藤、『孤貍庵閑話』を発見。しかも平成13年の刊。表題に加え、「古今百馬鹿」「現代の快人物」と三冊分を収めた新編集なり。へえ知らなんだ。もちろん買う。
「いとう」では文庫売場で、いつも挨拶して言葉を交わす店長(かな?)と遭遇。「岡崎さん、読売新聞の記事見ました。すごいですね」という。何かと思えば、『気まぐれ』が日曜日の読書欄の短評で取り上げられたこと。これは短いが、ちゃんと通読してくれて、理解を持って書いてくれたとわかる記事で、うれしかったのだった。
目当てのものを一冊、ほかに数冊を買う。なかで、新潮文庫ブローティガン『愛のゆくえ』は、すでに持っているが、「アメリカ小説フェア」の帯つきで、推薦文が小林信彦自筆をそのまま生かしたもの。これは初目。「ブローティガンが書いた唯一の〈読みやすい小説〉であり、〈愛と青春の書〉(笑)です。そして、もっとも幸福な物語。小林信彦」とある。この帯だけのために買う。ほか新潮文庫沢村貞子『わたしの献立日記』は、元本も二冊持ってるはずだが、探すのが面倒なので買う。とうとう、そんな事態になってしまった。米沢嘉博『マンガで読む「涙」の構造』生活人新書には、ぼくが大好きな矢代まさこのマンガ「ノアをさがして」について言及があるので買った。ぼくは「COM」で読んだ。
夕方、雪が降ってるというので、塾へ行く娘を車で送り迎えする。車中で吉田拓郎「伽草子」を歌いながら聞く。「冷えちゃ、できない。男と女」と大声で歌うお父ちゃんに、娘は大いにあきれる。
夕食後、3時間近く眠ってしまい、日付けが変わるぎりぎりに「週刊朝日」の原稿を上げる。ほんとは、続けて西日本新聞の原稿をやらねばならないのだが、BSで関口智宏の乗り尽しの旅、北海道編を見てしまう。胸をかきむしられるような、無性の旅心を誘われる。