今日は雨

朝6時起き。昨夜できなかった原稿を午前中に書く。途中、何度も集中がとぎれそうになる。そのほか、ゲラをファクスで返し、メールの返事を書いたり。
午後神保町へ。ぐろりあ展。1930年代イギリスの子ども年鑑、以前、3000円ぐらいで買ったのと同じシリーズが、痛みありで1000円で出ていたので買う。アルカディア書房さんの出品。ほか、1937年に帝国生命がたぶん客に無料で配布した日記帳の未使用を500円。ほか数冊。
コミガレでも3冊、買う。これはひと箱古本市の仕入れ、だな。
2時30分より「ぶらじる」で共同通信女性記者と打ち合わせ。4月から趣味欄で、古本について15回連続でコラムを週一で書くことに。40分ほど、あれこれ、いつも喋ってるようなことをベラベラ言っていると、やはり途中から声がかすれてくる。目をつぶり、絞り出すようにして喋る。記者が先に帰り、しばらくテーブルに突っ伏して体力の回復を待つ。どうもあまり長生きはできそうにないみたいだ。
このあと4時から小学館西加奈子さんの取材。『きいろいゾウ』はいい作品だったので、「すごくよかったですよ」と言うと、パッと顔が輝き「ありがとうございます」と答える。そのあと大阪弁であれこれ聞く。文芸部門で数々のヒット作を送りだした、同社の敏腕編集者Iさんが同席。西さんがIさんを全面信頼していることがよくわかる。20代の半ばに、大阪の玉造で喫茶店をやっていたと西さんが言うのだが、この玉造という地名の持つ、アバンギャルドさは大阪人でないとわからない。編集会議のHくんが送ってくれた資料はめちゃくちゃ役にたった。
夕方から雨が少し強くなる。国立まで戻り、改札を出ようとすると「岡崎さん」と声をかけられる。TBSのスタッフなり。同じ国立と聞いていたが、出会ったのは初めて。タクシーに同乗し、家まで送ってもらうあいだ、少し話す。いつもはあまり言葉を交わすこともないが、これで少し距離が縮まった。
夕食を食べたあと、『気まぐれ』のサイン、似顔絵書きを続ける。もう70冊はやったかな。同じ似顔絵を書かないようにするため、あちこちから雑誌や全集パンフなど引っぱり出してくる。それに時間がかかる。安井かずみ小沼丹などを描く。
忘れていたこと、ひとつ。昨日取材を受けた北海道新聞のWくん、北海道、サッポロに長く勤務して、サッポロ時代、よく店売りをしていたころの須賀屋さんに通ったという。薫風書林も好きな古本屋だったとか。
須賀屋さんのブログ、必読だよ、と大推薦しておく。