小松左京『空中都市008』は和田誠の装丁挿絵

今日はいやにあったかいですね。立川栄ブが文庫本200円均一。昨夜、娘と偵察に行って、いくつかガンを飛ばしておく。それで今日、ごくろうにも10時オープン少し前に入り口に陣取るが、すでに同じくハイエナ(だれがハイエナじゃ!)が。開くと同じに、平凡社ライブラリー、ちくま学芸、講談社学術といったろこから、さっさささあと先行者に抜き取られる。『土門拳木村伊兵衛』は抜かれちまったい。
それでも松山巖『百年の棲家』ちくま学芸、柴田宵曲『妖異博物館』ちくま、澁澤龍彦『滞欧日記』河出、庄野潤三『インド綿の服』『白秋青春詩歌集』フォークナー『響きと怒り』以上が講談社文芸、それに童話屋の茨木のり子『貘さんがゆく』を拾う。
昨日は、午後からゆっくりと高円寺へ。家を出て郵便受けを覗くと、河出から『種村季弘 ぼくたちの伯父さん』が届いていた。これは、うれしい。電車のなかで読もう。
高円寺は午後とあって、どうしても、というものは見当たらなかったが、それでも6冊を買う。一冊だけヒットを、小松左京『空中都市008』講談社は昭和44年刊の児童書なれど、装丁と挿絵が和田誠。しかも挿絵がたっぷり。1500円ついていたが、それは、ぼくとしては四股を踏んで買う値段なのだが、こんなの見たことないや、これからも見ないぞ、と思って買った。あとで調べたら、新書版の児童書として、講談社青い鳥文庫に入ってますのね。和田誠の挿絵も入ってるみたい。和田ファンはいちおう、抑えで買っておいたほうがいい。しかし、函入りの児童書の値打は下がらない。いい本です。日本の古本屋で検索したら一件だけヒット。しかし署名入りでウン万円ついていた。児童書の分野でも、装丁や挿絵によって、だいぶ値がついてきている。
「空中都市008」は、昭和40年代、たぶん本が出たぐらいに、NHkの人形劇でやっていた。「ひょっこりひょうたん島」の後番組だったと思う。しかし、あまり人気はなかった。糸で上から吊る「サンダーバード」方式で、サンダーバードと比べると厳しいよね。
ほかに、映画『夢見るように眠りたい』パンフも和田誠イラストで、これは100円。
会場を出たところで、「編集会議」で取材してくれたHくんと出会う。彼も古書展の帰り。いっしょに駅前の「ペペル・モコ」でお茶しながら喋る。彼、どんな固有名詞を出しても大丈夫で、安心してしゃべれる。
帰り「ささま」へ寄って均一から4冊ほど拾う。じつは、買った本、ぜんぶ書いてるわけじゃないのだが、ちょっと購入ノート見たら、今年へ入ってすでに200冊以上買ってるな。バカだねえ。