木山、上林の肉親が!

名古屋、中日栄文化センター、古本講座の第4回目。エレベーターで生徒のAさんと会う。彼女、ちくま文庫フェアでぼくが描いたイラストパネルを持参する。パルコに勤めているので、入手できたらしい。あとでサインする。今日は名古屋モダニズムの話をするが、どれだけ伝わったか、自信がない。講座終わって、担当のMさん、Sさんと春から、引き続きする講座の打ち合わせ。古本をからめて、私小説作家を読むのはどうか、と打診されていた。木山捷平上林暁尾崎一雄川崎長太郎庄野潤三小沼丹島尾敏雄などの名前を挙げる。
飯島愛『どうせバカだと思ってんでしょ』は、再三、部屋を探すがなかった。ネット検索をすると、名古屋の伊東古書店が持ってることがわかった。ちょうどいい、電話して確認したら、支店の「亜希書房」にあるという。取り置きしてもらって、講座終わってから買いに行く。上前津から少し歩いた、古いビルの地下にある。マスコミ、タレント本をたくさん揃えている店だ。
近くのつたや書店で、『本と女の子』本ともいうべき、山梨シルクセンターの函入り小型本6冊で1000円というのを見つける。内藤ルネ『恋する女の子たち』も入っている。こりゃ、すごい。入っていたビニール袋の感じからいうと、かなり売れずに残っていた感じ。ふーむ。古本講座を受講している女性の生徒たちを叱らねばならんな。こんなものを見逃すとは。
新幹線ホームのきしめんを食べて、のぞみで帰京。その足で阿佐ヶ谷「新阿佐ヶ谷会」。なんと、今夜は、上林暁の妹の徳広睦子さん、木山捷平の長男、萬里さんが見えていた。それに青柳瑞穂の孫の青柳いずみこさんとスリーショット。惚れ惚れするシーン。つい、数時間前、名古屋で話していた木山、上林の肉親の方と会えるなんて。それに今夜は河上進さんも参加。今夜集まったメンバーがかかわる本が進行中なのだ。
今夜は、川本三郎さんが牛丼事件、自転車事件、たぬきそば事件と、トラウマになるような過去の恥ずかしいエピソードを披瀝し、これがツボにはまり、腹を抱えて笑う。帰りは雨だった。河上くんと、阿佐ヶ谷の「よるのひるね」へ行くが、貸切りの日だった。あきらめて阿佐ヶ谷駅へ。ホームで河上くんと別れ、下りホームを見ると、ベンチにハマダくんが座ってる。3回ほど呼べど応答なし。「トクガワムセイ!」と呼ぶとやっと、びっくりして反応。聞くとデートの帰りという。彼女の姿は見逃した。チクショー!
それで、同じ方向のハマダくんと車中で喋りながら帰る。さすがに疲れた。