写真集「四月物語」と「狼」に出てきた安善駅

今日は午後から雨。昨日は夕方、家族で吉祥寺へ。妻が買物しているあいだ、ぼくと娘はユザワヤ、「ブ」へ。なんでも欲しいゲーム(?)かオモチャがあるとかで、娘につきそってユザワヤへ行ったが売り切れだった。店の人がそう言ったのだ。うちの娘は店の人にでも、何でも平気で聞く。ぼくが小学生のとき、引っ込み思案で、親といっしょなら、すべて親に頼りっきりだった。不思議だなあ。
駐車場代を出すために、ロンロン地下で夕食。とんかつだ。注文を聞いてから揚げるから、だろうが、えらく待たされた。しかし出て来たとんかつは、というよりキャベツがうまくお代わりする。
帰り、三鷹「ブ」でちょこちょことお買い物。岩井俊二松たか子写真集『四月物語』を見つける800円。じつはちょっと探していたんだよな。おお、これこれ。そうか、こんな装丁なのか。段ボールのトンネル函入り。この映画、国立があちこち出てくる。とうぜんながら写真集にも。大学通りの陸橋や、集合住宅、それに中央線沿いのフェンスの道なんか、地元の人間には、そうそう、あそこだね、という感じだ。四月になったら、また映画も見てみよう。
本日は、近隣の「ブ」のセールの日。いちおう、娘をお供に、車で立川栄、砂川とまわる。栄が単行本500円均一、で砂川が文庫3冊500円。でも、行くのがちょっと遅かったから、栄ではけっきょく500円の本は買えなかった。105円の本を数冊。砂川では、105円文庫を4冊、500円セットを
6冊買う。まあ、報告するほどのことじゃないな。夕方、チャンネルNECOで、新藤兼人監督「狼」ってのを見たが、これがよかった。戦後の窮乏期、保険会社の外交で雇われた5人の男女が思いつめて、郵便車強盗を働くというもの。その貧乏の描き方がすごいなあ。いまどうやっても描き出せない、嘘になってしまう貧乏ってのが、この時代にはあった。グループのなかに殿山泰司がいる。盗んだ金を分配して、家へ帰るシーンで、安善駅が映る。安善駅、ってどこだろう。調べると鶴見線だ。ネットで引くと、ビートルズの曲とともに、現在の駅の写真が出てきた。「狼」は昭和30年公開の映画だが、なんと、映画に出てきた駅舎の面影が残っている。改装はしてあるがベースはそのまま、と見た。こんど、行ってみよう。
あ、「アイ・フィール」最新号が届きました。山本善行が書いてます。編集後記読むと、次号で休刊、とある。これぐらいのちょうどいい厚みで、充実した読書雑誌ということでは愛読していたが、残念。
北海道新聞からは、書評用の矢作俊彦『悲劇週間』文藝春秋が届く。飯島愛はまだ見つからない。やばいですよ、これは。