親子ギター教室

昨日、国立「ロージナ」で、工作舎のIさんから『気まぐれ』3校を受け取る。ここに、手描きで、文字や絵を入れる。正月返上でこの仕事をやる。ああ、あとがきがまだ年内、残ってる。
娘がギターを欲しいと言い出し、買ってやると言うと、いつまでもしつこく催促する。どうせ、最初はあちこちぶつけて、傷をつけるだろうから、中古でじゅうぶんと思い、中古でヤマハクラシックギターを買う。
その弦を買いがてら、家族で今日、吉祥寺へ。娘のお気に入り「おおむら」でラーメン、ぼくと妻はタンメン、ギョーザを食べる。用事のある妻と分かれて、娘とぼくはギターの弦を買い、吉祥寺「ブ」、藤井書店、それに荻窪「ささま」「ブ」と巡る。
藤井では、フォアレディースの第一弾、寺山修司『ひとりぼっちのあなたに』が700円であった。まだ、あるところにはあるんだな。これを買う。 奥付みると、まだ検印があるのな、このころ。里望くんに挨拶、言葉を交わす。藤井は31日まで営業するそうだ。近くに神社があるので、「正月は」と聞くと、以前は参拝客目当てで開いていたそうだが、初詣で客と古本はリンクしなかったらしい。
けっきょく「ブ」で6册。「ささま」で5冊。寒風ふきすさぶ酷寒の「ささま」均一で、中村真一郎『長い回復期』はサイン入り。亀倉雄策の随筆『離陸着陸』は、1972年美術出版社刊で、裸本で汚れ本だが、珍しい。粟津潔の対談を始め、デザイン論満載。和田誠のイラストもあちこちに入っている。「ささま」でサンリオの旧版の谷川俊太郎詩集『空に小鳥がいなくなった日』を買ったのも、海月さま、ナリコさまの影響だ。しかし105円とは安いな。電車内ではずっと海野弘『モダン都市東京』を手放さず再読する。ずいぶん細かいこと忘れているなあ。
家に帰って、今日はぼくがカレーを作る。ひさしぶりなり。食後、ギターの弦を張る。スチール弦とは勝手が違うのと、張って調弦するそばから、狂ってくる。それでも娘にとりあえず、EmとAmのコードを教える。これで「浴衣の君ぃは〜」と歌えるわけだ。まだうまく音が出ないが、それでも娘はうれしそうだった。ギターを触り始めたころのことを思い出す。