電池がもう残ってません

いま朝、9時過ぎ。サンデー毎日の原稿、書き上げる。五反田へ行くつもりだったが、今日は遅い出勤にしよう。かいつまんで昨日のことを記す。
朝、今年最後のTBSを終え(中央高速、行きは渋滞。ただしすばらしい朝焼けだった)帰宅。あれやこれやバタバタ暴れて、ふたたび外出。新風舎から復刊された谷川・和田『ワッハ ワッハハイのぼうけん』に端を発して、谷川・和田出資によるワッハのぬいぐるみ販売会社の設立を取材。ところが、約束の時間がいしゅんわからなくなり、念のため一時間早く行くと、やはり一時間早かった。外苑前の喫茶店に入り、さっき、ささまで買った岩村透、東洋文庫『芸苑雑稿』315円、倉橋由美子『あたりまえのこと』朝日新聞社105円などを見て過ごす。
やっと新風舎へ。取材の話はサンデーに書くが、谷川、和田両氏から届いたファクスのコピーをもらい興奮。とくに和田さんのは、手描きいらすと入り。いいなあ。谷川さんからは特別に書面でコメントをいただいた。なんとぜいたくな。松崎くんは、会議を抜け出して取材に応じてくれた。おまけに、ワッハハイ人形を5体もくれた。これは、娘へのクリスマスプレゼントだ。
このあと、新風舎が開いている教室の担当者、女性二人と会う。春から何かやれないか、と頼まれていたのだ。フリーライター講座と古本について、受け持つことになりそう。じっさいに使う教室で話したのだが、窓ガラスから、目の前にどんと、外苑前のイチョウ並木と絵画館が、絵のように見える。その向こうにビル群の夜景。これに見とれてしまう。
長い一日の約3分の2の工程を終え、50前のおっさんがぬいぐるみの入った紙袋を抱えて、師走の町を竹橋へ移動。デジカメで撮った写真を編集部に入力、その足で神保町へ。ハルミン、クラゲ、ムシ、アクセスと女傑「惑星直列」の会へ。会場へ着いたが誰もいない。向井くんがやっと現れ、あと三々五々。二次会まで、4時間ほどの饗宴。この日あつまった女性は、みな自分の世界を持ち、自分のことば、文体を持っている人たち。だから、話を聞いていて、ここちよい。おっさんは、ただ、個性あるカルテットのアンサンブルを音楽を聞くように楽しむ。くわしくは向井くんが書いてくれるだろう(最近、こんなのばっかり)。
帰りは四谷まで海月さんと一緒。国立へ着いたら、しんしんと空気が底冷えして、凍り付きそう。自転車をあきらめ、タクシーでと思ったが長蛇の列。けっきょく、おっさんは「うひょー」と叫びながら、自転車で帰宅。ほんとは、この晩にサンデーの原稿(新風舎の取材)を書いて、翌朝、つまり今朝、五反田へと思ったが、おっさんやからなあ。朝6時起きで18時間動いて、もうほんまに電池が残ってません。録画しておいた「忠臣蔵」(稲垣浩)を少し見て、寝る。