静ちゃん、煙突のてっぺんでラジオ体操第一!

現在、池谷『東京古書店グラフィティ』伊佐夫さんが編集長を務める、地域雑誌「かんだ」から原稿依頼されたのがずいぶん前で、気がついたら締切を過ぎていたことを知る。本日、午前中に400字約7枚を書く。東京のおかみさんと大阪のおばちゃんの比較。どうしても笑いを取るため、後者を悪く書くことになる。最後に少し救いをもたせて着地。
午後、これもうっかりしていた「週刊ダイヤモンド」文庫コラムの本探しに、国立「増田書店」へ。河出の『満州帝国』、新潮『司馬遼太郎が考えたこと12』、文春の関川夏央『白樺たちの大正』を選ぶ。日本の現代史がテーマ。テーマ探しにいつも苦労する。この3冊をひたすら読む。
「ブ」で藤本義一『馬鹿ばかしい咄 花月亭団丸好色物語』徳間文庫を105円で。すでに2、3冊確保しているが、芸能好きの弟にあげようと思って。
時事通信の文化部から取材依頼を受ける。古本の話なり。中央公論の連載が新しい年からマイナーチェンジ。ベストセラーと古本を組み合わせた文章になる。リリー・フランキー『東京タワー』と、古い東京タワーの本をかませるアイデアを考える。ちょうど公開中の映画『三丁目の夕日』も東京タワー建設中の話なり。ネット検索して、高原書店に東京タワーの本を注文する。
おとといの夜だったか、何の気なしにつけたテレビで、南海キャンディーズがレギュラー入りするため、怖い目に遭うという企画に見入ってしまう。ネタは二つあって、あとのがすごかった。銭湯の煙突の上に置いた小さな板の上で、何もつかまらずに、ラジオ体操第一を大きな動作で完璧にする、というもの。男のほう(山里)は煙突に乗るのにせいいっぱい。びびりまくり。当然だろう。本人も言っていたが、上ったということだけで良しとさせてくれませんかね、ってなもんだ。ところが、女のほう、つまり静ちゃん(この子、最高ですね)は、ヘラヘラ笑いながらあっというまに上りつめ、ニコニコ笑いながら余裕で体操していた。悪夢のような光景だった。下界に降りて見つめる山里いわく「あらあら、笑ってるよ。なんなんだ、あの子は」のコメントがおかしい。もう、怖いやらおかしいやらで、テレビを見ながら、水と油のごとく交じりあわないはずの複雑な感情がまじりあい、これまで経験したことのないようなハイになる。これ、ビデオに撮っておくんだった。苦しくなったとき見れば、それで一発解決さ。
じつは南海キャンディーズショックは、まだその後も跡をひいている。