ハックはツリーハウスに住んでなかった

遅く起きた朝、雨が降っている。エンジンを暖めながら仕事再開。まずは中央公論。『ツリーハウスをつくる』を、西荻「ナワ　プラサード」にからめて紹介する。木の上の家、ツリーハウス。そういえば、トム・ソーヤーの冒険のハックが木の上の家に住んでいたな、と新潮文庫を調べたら、ハックは無宿で不定住。となれば、あれはアニメ版の創作なわけだ。
新幹線車内で読み始め、あと少し残った藤沢周平『漆黒の霧の中で　彫師伊之助捕物覚え』を読了。新幹線で読むのにちょうどいい読物だった。後味もいいし。これで同シリーズは読了。
あちこちからメール、電話、ファクス。エンジンをさらにふかす。小学校の後輩、玉置くんが編集長の「大人のウォ−カー」から書評の依頼が。もちろん引き受ける。文藝春秋特別版で大阪取材することに。司馬遼太郎について、天地書房、高尾書店を訪ねる。１０月３１日に取材、ということは、翌日、京都の知恩寺へ参戦できる。秋の激戦地へ、いざ出陣。
夕方、教育誌のコラム書きはじめる。京都の文壇バー「図書館」について。少し調べると、店主は「ひよ子さん」。大学時代、落研にいてついた高座名「れもん亭ひよ子」に由来するという。同店では朗読会、句会、詩の会などが行われている由。住所を書いておく。京都市下京区西木屋町仏光寺上ル　寿苑ビル一階
電話は０９０・３９４２・６４２９。休みなしで、金土は朝まで営業。
夕食は家族で「バーミヤン」。お約束通り「ブ」を二軒。けっこう買ったな。古井由吉『夜はいま』福武書店、芸術新潮０５年９月号「写真よ、語れ！」３００円など１０数冊。すずきさちこ『鉄子と駅男』ＭｄＮは、関東の無人駅を訪ねた写真とイラストのルポ。巻頭の鶴見線「新芝浦駅」の写真を見て、あっと思う。是枝監督「幻の光」で、ヒロイン江角マキコが立つプラットフォームがまさしくここだ。今度、行ってみよう。
夜、ようやくＴＢＳ放送原稿を書く。ポプラ社『ダンボールハウス』だ。
笑息筋、石神井目録など届く。