okatake堂販売書目発表!

昨日、彷書月刊のタムラさんより、『古本道場』を読んで気づかれたミスをファクスで指摘してもらう。一読、「ぎゃあ!」と叫んでしまった。例えば、岡本帰一をキイチの塗り絵で有名、と書いてしまう。これ、古本好きなら誰でも気づくと思うが、蔦谷喜一ですよね。なんちゅうことか。その他、鎌倉アカデミアを鎌倉アカデミーとするなど、ボケをかましている。タムラさんのような人がいると、本当に助かるなあ。すでに増刷が済んでいるので、さらに増刷がかかったとき、この指摘を有効に使わせてもらおう。タムラさん、ありがとうございました。
林さん、向井くんの日誌で、今回の「一箱古本市」についての感想を書いたブログ一覧を、「退屈男」さんが作成していることを知り、覗いてみる。なんちゅう、便利なものをつくってくれたことか。ムフフと微笑みながら、あちこちブログ散歩を。こんなことができる日が来ようとは、原稿用紙に文字を埋めているころには思いもしなかった。見当違いの注文(そう言うんなら、あんたがやりなさい)もあったが、全般にみんなが思い思いの楽しみ方をしたようでよかった。見ていると、自分の店で売れた本のことを書いている。これ、楽しいね。だからぼくも公開します。文庫と書かないのは単行本。
矢野目源一『百四十歳への招待』800円 糸井重里村上春樹『夢で会いましょう』単行本、初版・帯800円 植草甚一『いつも夢中になったり飽きてしまったり』1200円 『野球入門 長島・王の野球コーチ』500円 柳原良平『良平の横浜みなとスケッチ』500円 ナボコフ『ロリータ』河出ペーパーバック450円 奈良美智『深い深い水たまり』1000円 ケストナー『人生処方詩集』ちくま文庫300円 川本三郎『映画の昭和雑貨店』500円 平野恵理子『庭のない園芸家』500円(神原さんが買ってくれた) 植草甚一『ぼくは散歩と雑学が好き』1000円 今江祥智『山のむこうは青い海だった』角川文庫(長新太/絵)500円 中上健次『破壊せよ、とアイラーは言った』800円 ほるぷ復刻『木馬のゆめ』800円 真鍋博『発想交差点』中公文庫450円 『第一毛糸のあみもの百種』(大正時代刊、子供の写真多数)1000円 根本敬『因果鉄道の旅』750円 吉行理恵『雲のいる空』(金子国義カバー)800円 森雅之『散歩しながらうたう唄』500円(リコシェのアベちゃんが買ってくれたみたい) 池沢夏樹『闇の中の眩しい天国』800円 森茉莉『戀人たちの森』450円 雑誌「太陽 尾崎士郎」(横尾忠則絵・篠山紀信写真)350円 川原田徹『かぼちゃ人類学』400円 若竹七海古書店アゼリアの死体』300円(EDIの松本さんが買ってくれた) 山本コウタロー『恥のうわぬり』400円 片岡義男『サーフシティ・ロマンス』600円 『荒川洋治詩集』800円 『谷川俊太郎の33の質問』1000円 矢野誠一エノケン・ロッパの時代』350円 『真鍋博プラネタリウム新潮文庫1000円 『長谷川四郎ちくま日本文学全集450円 紀田順一郎『新版 古書街を歩く』福武文庫500円 森茉莉『贅沢貧乏』講談社文芸文庫500円 寺山修司『絵本・千一夜物語河出文庫800円 木村伊兵衛『よみがえる都市』ちくま文庫400円 片岡義男『神のプールで泳ぐ』新潮文庫300円 たむらしげる『かたつむりタクシー』500円(子連れの親子に、なんで定価より高いの? と叱られた) 長新太『びっくり、しゃっくり、くしゃみにおなら』350円 片岡義男『ブックストアで待ち合わせ』300円 早川義夫『たましいの場所』800円 松浦弥太郎『最低で最高の本屋』650円 赤瀬川原平『猫の宇宙』中公文庫400円 鴨居羊子『カモイクッキング』ちくま文庫350円 村上春樹『はいほー!』450円 村上春樹カンガルー日和』800円 金井美恵子『タマや』講談社(初版・帯)1200円 伊丹十三訳『ポテト・ブック』1200円 森茉莉『私の美の世界』200円 
以上、48冊でした。 
特に安いわけではないが、まあ売れ線を、買いやすい値で出したことが、よく売れた勝因か。村上春樹真鍋博森茉莉長新太などは強いねえ。とくに村上春樹は何を出しても売れる感じだ。文庫化されたものの元版、単行本というのがポイントか。ぜったい売れると思ったキャンディース表紙の平凡歌本は最初500円つけて売れなくて、400円にしても売れなかった。なんでだろう。