ぼちぼちやりますわ

密偵おまささん、コメントありがとうございます。まあ、なんかぼちぼちやりますわ。
高田渡が死去しました。サッポロの病院で亡くなった、とあり死因は書いていない。お酒を飲み過ぎて、転んで頭をうつ、とか、なにかそういう死に方を想像させる。ぼくは4、5年前に高田渡にインタビューした。やっぱりお酒を飲みながらのインタビューになり、目の前で寝てしまった。あ、やっぱり寝るんだなあ、と思ったことを覚えている。フォーク歌手なんだが、無頼派の作家、哲学者というイメージとかぶる特異な存在だった。御冥福を祈る。
今日は特記することなし。午後、国立へ出て、「ブ」でニーチェツァラトゥストラ(上)』ちくま学芸文庫ほか数冊を拾い、増田書店でTBS用に、西原理恵子『上京ものがたり』小学館を買う。ディスクユニオンで、斎藤哲夫『バイバイグドバイサラバイ』、矢野顕子『ブロウチ』を買う。前者には「吉祥寺」が入っている。後者は高橋悠治のピアノをバックに、矢野顕子ラヴェルドビュッシーの歌曲をうたう異色盤。ビデオ版では「朧月夜」を歌って、それがとても印象的だったが、このCDには入っていない。
文房具屋でパラフィン紙を買う。「何枚ですか」と聞かれ「20枚」というと、ちょっと反応があった。そんなに買う人は少ないのだろう。一枚が21円。しかし、在庫が14枚しかない、という。もちろん、それでいい。全部もらう。駅前の桜の木についた最後の花びらが、今日の風でちり急ぐ。小学生らしい姉弟が、飛び上がって、ちる桜の花びらをつかまえる競争をしている。小学生に捕まる桜はなかなかない。手を逸れて地面に落ちる。
「インビテーション」(ぴあ)に、ハルミンさんの『私は猫ストーカー』の書評を書くことになり、寝床で読む。表現の巧さ、視点のおもしろさに何度も立ち止まる。初めて触れる世界だ。ハルミンさん、小説書きなさいと、きっと編集者に言われると思う。そしたら、臆せず書きなさい。
昨晩はテレビで「幸せの黄色いハンカチ」を何度目か、見て、やっぱり泣いちゃったよ。ぼく、けっこう好きなんだよ、この世界。「ええっ、マジっすか!」って、言われそうだけど。なんや、文句あるんか。しかし、ドラマの作劇法としては、やることきっちりやってる(武田鉄矢はやり過ぎだが)巧さは疑うべくもない。ほんと、そう思う。それにニュープリントということもあって、北海道の風景がいい。これはやっぱり北海道という背景があっての映画ですね。
夕食後、ひさしぶりに娘と夜の道を散歩。40分近くかけて、立川栄「ブ」まで歩く。帰りは妻に車で迎えにきてもらうことに。道中、娘はずっと喋っている。よく、それだけ喋ることあるな、というくらい。いろいろ指を使っての影絵をつくり「おとうさん、これ、なんだかわかる?」と聞いてくる。途中でめんどうくさくなり、「ウンコやろ」を連発。そのたびに怒る。ついに手を広げ「これは?」と聞く。「わからない」と言うと、これは「パー! パー!でしょうが」という。愛蔵版『プレイボール』の1から3を買う。そしてビデオコーナーで、和田誠イラストのチャップリン作品集『黄金狂時代/給料日』『サーカス/一日の行楽』を買う。250円だった。安いなあ。