昨夜、秋山が完封し、ホームランまで打った阪神VS巨人戦を最初から最後まで見てしまう。野球の試合を丸ごと一本見たのはいつぶりか。阪神、知らない間に、知らない若い選手がレギュラーで活躍し始めている。「半分、青い」は半分以下しか見ていないが、原田知世が母親役、中村雅俊が祖父役で出演。青春の象徴が母親と祖父に。自分も歳を取ったわけだ、と思う。
ラインあり、を買ってしまった種村季弘『江戸東京「奇想」徘徊記』を、ガシガシ線引きながら読む。なんという面白さであろう。天明期の深川にいた三井孫兵衛親和という、異色の書家がいて、書を図案化し染め抜いた着物を売り出した。種村は「深川という陽性の土地柄が生んだ天才デザイナー」と書く。「池袋モンパルナス」「池袋二業地の家」では、池袋と、土地鑑のある生家あたりを歩く。さっそく愛用『山手下町散歩』(2007)をチェック。ちゃんと池袋三丁目、三社神社あたりに「タネムラの生家」と自分で書き込んでいる。この先、「なみき食堂」という、夜は居酒屋となる大衆食堂があり、一度行きたいと思っていた。ぐっと目を東へ移すと、平和通り東側に「池袋の森」と自分で書き込んだ緑のエリアがある。東大農学部教授の屋敷林を公園として整備したらしいが、今は荒れているという。ここも行きたい。銭湯はあらかた、このエリアから消えた。要町の、熱くて湯舟に入れなかった「山の湯温泉」は健在。いろいろ発見がある。西口五叉路の立ち食いそば「君塚」へ、ぼくは行ったことがあったかどうか。安くて美味いと評判だ。