いくつか、仕事の注文が入って、ホッとしている。評価の安定した、余人をもって代え難い、いい仕事をされている先輩ライターは別にして、60を過ぎると、極端に仕事が減るのではないか、とじつは心配していた。一つひとつ、いい仕事をしていくしかない。
今週は「赤旗」試写室の仕事が二つ。「正義のセ」「Missデビル」の2本を視聴し、原稿を送る。いずれも連続ドラマで、それなりに面白く観たが、では続けて、仕事を離れて見続けるかというとそんなことはない。小林信彦『小説世界のロビンソン』を再読しているが、すばらしい小説論。見識が高く、独創的であり、目が詰まっている感じ。山崎豊子の評価とか、ブローティガン目撃談など、いやあおもしろいです。
「ギンレイ」パスポート期限が近づくが、重い腰が上がらない。熱は冷めてしまった。あんなに見たかった「ドリーム」もついに見逃した。往復1000円以上、交通費がかかるから、近くのシネコンなどで、シルバー割引で1000円で見た方がいい、という気持ちもある。しかし、「ギンレイ」には、思いがけない映画体験をさせてもらった。怖いシーンが見られなくて、途中で出たことも何本かある。これも「ギンレイ」でしか出来なかったことである。
ぼくは元気です。