昨日の話だ。http://furuhonya-tour.seesaa.net/で、東村山「なごやか文庫」の新春古本市の様子を、古ツアさんが伝えている。ぼくは自転車で30分ぐらいかけてえっちらおっちら、少し遅れて参戦。猛者が張り付く200円棚から加藤武雄『郊外通信』という戦前の流行作家の随筆集を拾う。昭和10年の函入り矩形の本。あと文庫など少し。2階が中古レコードと雑貨。ここで「昭和歌謡」の次回用に「大阪」ものシングル盤を探すが、効率が悪いし疲れる。一枚だけなんとか聞いたこともない曲を引く。昨年まで一枚50円だったシングルが今年から100円に。それが、一枚だけ昨年までの「一枚50円」とあるビラが剥がし忘れていたらしく、それを巡っての客側の浅ましくイヤな場面を見てしまう。その下品な空気に感染したくなくて、会場を飛び出す。
ちょっと古本熱がぶりかえし、いったん帰宅して昼食たべたのち、西部会館「杉並」へ。5、6冊買う。この会は買えます。「盛林堂」へも補充で顔を出す。均一で古澤利夫という洋画の宣伝マンの回顧『明日に向って撃て!』文春文庫を。ドトールで煙草に一本火をつけて(ひと箱買うと2週間は保つ)、読む。「スター・ウォーズ」上陸前夜の話がおもしろい。オビ=ワン役に、最初「三船敏郎」にオファーするも、話を聞いて「なんだマンガではないか」と断ったそうだ。ちょっと惜しかった。公開前まで一年、情報を小出しにし、飢餓感をあおる戦略を宣伝部がし、マスコミ試写会もたった一度だけ。それも早朝で、前夜ホテルを取った人もおおぜいいる。小松左京星新一小林信彦などがこれを観た。