こんなに晴れた日曜日、体がムズムズして、自転車で国立駅前へ。駐輪所に停め、財布を出そうとして、家に忘れてきたことに気づく。ときどきやるんです。小銭入れがズボンのポケットにあって、中を開けたら1000円強ある。よし、これでどうにかしのごう。あっちこっち丁稚しながら、「ブ」で三冊。赤田祐一が編集に関わる雑誌「『Spectator』赤塚不二夫特集」が、非常にいい出来で欲しいが600円。あるイベントレポートによれば「僕は東京に住んでいるんですが、『Spectator』の編集部は長野県の長野市にあって、Webからの遠隔操作を受けるような感じで作っています」とのこと。あきらめて、おとなしく文庫3冊、雑誌1冊を買う。400+税。「ド」で、本日のコーヒー「ブラジル」250円を飲みながら、山田風太郎『明治波濤歌 下』新潮文庫を読む。おもしれえなあ。種村季弘の解説に、ほとほと感服する。「紀ノ国屋」でホワイトブレッド200円+税。小さな食パンで、これがいちばん食べやすい。さあ、財布に、駐輪代100円を残せば、もう何も使えない。しおしおと帰る。約1000円で、1時間半ほどの日曜日さんぽであった。
『Spectator』をホームページで、バックナンバーとか見てみたが、いやあ、じつにすごいではないか。http://www.spectatorweb.com/back_issues.html
図書館で借りて来たCD4枚組「喜多八膝栗毛」を聞く。ふてくされた語り口に愛嬌があり、早世が惜しまれる噺家であった。ぼくは一度だけ、高座を生で見て、それで大いに気に入ったのであった。