冷蔵庫にチョリソーがあって、あれは何と呼ぶか、細長いパンを買ってきて、このところ、毎朝、ホットドッグを作って食べている。一時期は、ひき肉とタマネギをいためて、オムレツを作っていた。結局は、シンプルにトーストを焼いて、という朝食に戻るのだが。
ホットドッグといえば、藤原伊織の『テロリストのパラソル』。主人公が店主のバーで、食べられるのはホットドッグだけ、という設定がある。このホットドッグがじつに美味そうなのだ。ホットドッグだけ、と言われて、バカにしているのかというように怒る客もいるが、食べると、美味いじゃないかとなるのだ。このあたり、記憶で書いていて正確ではない。ホットドッグのシーンをコピペで。
「フライパンにバターを溶かし、ソーセージを軽く炒めた。次に千切りにしたキャベツを放りこんだ。塩と黒コショウ、それにカレー粉をふりかける。キャベツをパンにはさみ、ソーセージを乗せた。オーブンレンジにいれて待った。(中略)ころあいをみてパンをとりだし皿にのせた。ケチャップとマスタードをスプーンで流し、カウンターに置いた。」
今朝なんか、二本も食べてしまった。ホットドッグの思い出は、まだ幼かった頃、父について競馬場へ行って、その場外で父に買ってもらった屋台のホットドッグだったが、世の中にこんなうまいものがあるのか、と思った記憶がある。「ドトール」のホットドッグも、けっこう好きです。
あさイチ」の神保町特集を、メモを取りながら見る。神保町ライターなどと名乗りながら、知らないことがいっぱいある。北澤書店4代目によるディスプレイ洋書、三省堂神保町本店の「タワー積み」名人の母袋(もたい)さん、「ラドリオ」のかわら版(手書き新聞)などなど。へえ、そうかそうか。
昨日は、「サン毎」レギュラー書評ページに加え、合併号の特別記事で「平成の出版」という一ページを担当したが、800字ほどで、平成の出版事情や動向をまとめるという、これは至難の技で、えらく手間取る。何度も字数調整のため、手を入れ、書き直す。たいていの原稿は一発に近いかたちで書くのだが。