okatake2017-08-18

室温26度、湿度81%。このまま済むはずがないと思いつつ、涼しい秋を思う。
昨日「盛林堂」均一で買った、2008年幻戯書房から出た難波田史男(なんばだふみお)『終着駅は宇宙ステーション』が、いま目の前にある。よくぞこういう本が出たものだと思う。カバーの一部に破れ、汚れがあるため100円に落とされた。それを拾った。史男は高名な画家・難波田龍起の息子。史男はおもに水彩とインクを使った透明感のある抽象画をたくさん描いて、1974年、船の上から姿を消した。遺体は海の中から見つかったが、いまだ事故か自殺か不明である。夭折した画家、そして作家もそうだが、どこか儚い、透明感のある作品を残す。洲之内徹の「気まぐれ」シリーズで、その名を知り、私は龍起より前に史男を知ったのだ。『終着駅』は、毎日のように史男がノートにつけていた克明な日記を編集し集成したもの。読書家で毎日のように文学書を中心に読書感想がつけられている。感想を書くまでにはまだ至らない。ぽつぽつと拾い読んでいるところ。