5月後半、関西入りするのに、往復「ぷらっとこだま」を使おうと、ネットで予約を試みるが、ネット予約は使用の一カ月前から、と知る。ネット予約が始まると、便が埋まってしまうのではないかと思い(期間による)、新宿の東海クルーズまで出向く。昼時の昼食を求めて勤め人がうごめく西新宿へ。なんとか、希望の便を取得。今度は新宿大ガード下をくぐって歌舞伎町方面へ。『東京を写す。東京を彫る。 昭和の編集者・山高登の世界』展を見に行く。西武新宿駅脇をずっと進み、右折してすぐ「ハイジア」という施設ビル(東京都健康プラザ)へ。病院も入っている。歌舞伎町も、ここまで来たことはない。山高登展は、通路ともいうべきエリアの壁面に、版画と写真が展示されてあった。版画がいいのはもちろん、版画を彫るための資料として山高が撮っていた昭和30年代からの東京風景がとてもいい。風景の切り取り方が、すでに版画作品として生かされるような、ベストトリミング。自分の所持する本のなかで、気づかずに山高装幀本があることに気づく。夏葉社の新刊『東京の編集者』と連動した企画。こういう場所でやるのはもったいないような、あるいはこういう場所(観覧無料)であるからこそ開催できたのか。5月21日まで。美術館、博物館ではないので、月曜も開催。
帰り、サブナードで開催中の古本浪漫洲を覗く。300円均一なり。途中、場所がどこか迷っていると、前澤ジュニアに声をかけられる。「さっき、300円均一目当ての第一陣が終わったところですよ」、「じゃあ、ゆっくり見させてもらうよ」と。『中央線古本屋合算地図』のことも話す。気持ちのいい青年なり。
古本浪漫洲では2冊買う。外国人客が何組かいた。レジで「すべて300円」と言われて驚いていた。もっと、あちこち、ベタベタと「ついている値段に関わりなく本日は300円」と強調して、告知した方がいいのではないか。ポップを一枚作って、20枚ほどコピーすれば簡単なことだから。帰り、西荻下車。盛林堂は休み。音羽館へ行くが、広瀬くんも市場でお休み。均一(こちらも300円)で『京都/大阪/神戸「名建築」ガイドマップ』エクスナレッジを買う。5月末の関西入り、ぷらっとこだまの便の時間まで、これ片手に伏見の建築巡りをするか、と考える。京都駅前では、すぐ目の前に見える「関西電力京都支店」の建物が好きだ。本書によれば、これは「旧京都電灯本社屋」で、武田五一1938年のインターナショナルスタイル。