「東京ディープ」阿佐ヶ谷編を視聴。ほんの少し映る。テレビに出たことのない人は、あれだけ喋らせて、使うのはあれっぽっちかよと憤慨されるかもしれないが、まあ、あんなものです。あ、一般人として出たからノーギャラですよ。感心したのはガイド役の豊田エリーさん。種々雑多なテーマや人物への反応の良さ、タレントとしての運動神経の良さを感じる。どういう人かわからなかったが、そうか柳楽優弥夫人か。いちばん面白かったのが「コンコ堂」で、エリーさんが本を選んでください(短篇集)という天野くんへの要望に、石井好子のエッセイ(河出文庫)帯付きを差し出し、「私、帯は取っちゃうんです」とのエリーさんの発言に、天野くん、のけぞって驚愕していた、そのリアクションがグッド。「うちの奥さんがそんなことをしたら、もう………!」とも。笑いました。
『沈黙』衝撃の流れで、北森嘉蔵『聖書の読み方』講談社現代新書を少し読み始める。これ、いつ買ったのか。ぼくは『聖書』を読んだことがなく、新約と旧約の区別の説明もできない超ビギナー。北森は『神の痛みの神学』の著者として知られる。これ、講談社学術文庫に入ったんだっけ。『聖書の読み方』は、昭和46年初版で、ぼくの所持する昭和62年版で18刷り、増刷されている。本がよく売れた時代だ。ううん、大したものだなあ。毎年、夫婦で温泉旅行へ行けるぐらいは稼ぎ出している。あるいはもっとか。ちなみに、活版印刷の時代だ。
ついに「富士塚」ノートを作り、書き込み始める。みすず書房からもらった布表紙ハードカバーの『読書ノート』が最適と気付く。ノートを作っていたら、火がついて、午後清瀬の中里富士へ。清瀬駅から20分ほど歩いて、住宅街のなか。途中、こんなところに、と心配になるころ、突如現れる。神社の境内ではなく、単独で小山が造られ、じぐざぐのつづれ折れ参道で頂上。冷たい風が気持ちいい。見晴らしもよくA級の富士塚ではないか。帰り、くねくねと川沿いの道を秋津駅へ。駅前、どこか地方都市の駅の趣きあり。新秋津駅が近い古本屋「らんだむ」へも初登頂。一冊買う。マイクル・Z・リューインのサムスンもの『消えた女』ポケミスを200円で。この日、一万歩を超える。