早寝、早起き。初老の朝。アラジンのストーブに火入れし、タマネギとショウガをたくさん入れたスープを作る。暦の上ではもう春なのにまだまだ寒い日が続くと伊勢正三が歌っておりました。
昨日は「新潮講座」パート2の2回目。少数精鋭の生徒で雰囲気が固まりつつあったが、この日、横浜とそれから滋賀県大津からやって来たという男性二人が参加してくださった。大津の方には「なにか、用事があって東京には?」と聞くと、このために来てくれたという。申しわけなくて、足が震えそうになる。京都ジュンクで善行堂とサイン会をした時も来て下さっていたそうで、詩集『風来坊』まで読んでくださっている。J・Gバラード「溺れた巨人」を読んできてもらって、感想を言い合うコーナーを作ってみたが、いろんな意見が出て、そうか、そんなふうに読めるのかと、勉強になった。つまり、教えられたのである。
前回、富士塚熱を伝え、柳原探訪の話をしたら、さっそく行ってくださった生徒がいた。木電気は見つからなかったそうである。その生徒さん、Hちゃんに教えられたのだが、柳原に「柳原稲荷」があり、富士塚もあるという。ええ、そうだったか。地図でチェックしたら本当だ。何をやってるのか、見過ごした。また行かなくては。「なざわ書店」もあるし、今度、文学散歩ツアーをする機会があったら、北千住にしよう。
いろいろ日々、困ったこと、思い屈すること、イヤなことがあるのだが、生徒さんたちの熱意のおかげで、なんだか全て吹っ飛んでしまった。そこでいつもよりギアを一つ上げて、めいっぱい90分、喋り終わったら、目から白い玉が飛び出し、放心してしまった。若い女の生徒からバレンタインデイのチョコレートをもらう。なんだか、とってもうれしいぞ(古ツア調)。
帰り、「ギンレイ」とも思ったが、力つきて西荻へ。盛林堂は少し早く店じまいを始めていて、音羽館へ。広瀬くんがちょうどいて、西荻ブックマークの打ち合わせと、四方山話を「物豆奇」で。ここも、いつも客がいっぱいだ。いい店だもの。あれこれ情報交換し、西ブク「山田太一を語る」の日程調整。近日中に詳細をお伝えできると思います。里山社の清田さんが取り組んでいる山田太一ルネサンス出版事業の一環として、『男たちの旅路』ほか、山田脚本を書籍化していることを応援し、山田太一ファンが集まり、「好き」度を計り合うという企画。気分としては、ひさびさの「オカトーーーク!」。
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