寒い朝、リアルな夢でめざめる。
昨日は小雨、霧雨。午後止むということばを信じて傘を持たず出かけ、しかし、ぐっしょり濡れるということはない。高円寺「ブック&A」展二日目を覗き、ブルガリアの民族衣裳を着た人形、可愛らしい薄手の絵本を「旅猫」へのお土産とする。玉井勝美『パリの切手市』(駸々堂ニコンカラー新書)ほかを買う。楽しい一冊で、車中眺めていた。
飯田橋「ギンレイ」最終日へ。「ロイヤル・ナイト」「ルーム」をどちらも非常におもしろく見る。前者がイギリス王室の宮殿、後者が誘拐監禁された狭い納屋の一室と、ほかの世界を知らず閉じ込められた空間からの開放を描く。前者はユーモアたっぷりの優雅でロマンティックな話とすれば、後者はリアルを追求した重い話と両極だが、それぞれの世界を十全に描き、感心した。三ツ星で評価するとしたら、両者とも三ツ星である。
夜は「コクテイル」小上がりで、雑司ヶ谷旅猫雑貨店」の10周年を祝う小さな集り。明大アカデミーの古本講座の生徒だったのが、今回の集りを企画したコウノ、そして旅猫カネコだった。あれが2005年。カネコは一箱古本市に参加し、対面販売をし、旅猫雑貨店をオープンする。古い店舗を一人で(父上の手伝いもあって)改装、造作したのだから大したもんだ。この夜は、ユーセン・豆コンビも参加。豆ちゃんの軽快なトークを聞くのも久しぶり。ユーセンくんもよく喋るようになったなあ、と親が子を見るように感慨を抱く。あれこれいろんな話が飛び出し、楽しい一夜となった。
今年末の「クリ詩マスショー」は、12月がコクテイル、イベント続きで、コクテイルでは開催できなくなった。ほかの場所で年内にやるか、来年、新春にコクテイルでやるか、調整中。もう告知ハガキ、作ってしまったものなあ。ちょっと、北條、ぴっぽ両氏と相談して、考えます。