雨がしとしと日曜日、ぼくは一人で〜新聞の切り抜きをやっている。溜った新聞(うちは朝日)を袋に入れ、紐で縛るため、整理する。ついでにいくつかの記事を「サンデー・モーニング」を見ながらスクラップ。ずっと続いている「漱石」もの、「『吾輩は猫である』の世界」ほか、「今こそ長谷川町子」「街のジゾウ安息の地は寺」「あのときそれから 高校生の政治活動規制」「吉田秀和」「梶井基次郎 『檸檬』」など。出久根達郎さんが「漱石」シリーズで、「漱石は猫好きだったのか」というタイトルの一文を。漱石が松山中学に赴任した折り、下宿した家の孫娘が猫好きで「猫と会話ができる」と言った。この猫娘漱石は可愛がり、出久根さんは『吾輩』が「彼女との対話から生まれたのではあるまいか」と、新説(?)を述べている。
そうそう、昨日、国立ビブリオで開催中の山田真奈未さんの絵本原画展「春のはなげ祭」を見て来ました。https://www.facebook.com/events/196653734034294/
ちょうど山田さんが在廊中で、おしゃべりもした。高槻出身、というので、オドロキ。ぼくは淀川を挟んで対岸の枚方出身。大いに盛りあがったのでした。真奈未さん、長く雑司ヶ谷に住んでいて、「みちくさ市」へも何度か行っているというので、ぼくと知らぬうちに顔を合わせていたかもしれない。絵は、非常にコミカルで、カラフルな世界で、だいたい鼻毛が異常に出ているヒロインばかり描くというのが、関西出身者らしい(と、ぼくは思った)。黒い下地に絵具を乗せて、ひっかいて、黒を見せるという手法(間違ってたらごめんなさい)で、画材はさまざま。美大を出ていない独学の強みを感じさせた。国立駅前は大学通が花盛りで、異常な人出に大混雑し、怖くなって匆々に引き上げた。十松くんから、花見の意外な穴場として残堀川の堤、を教えられる。雨が止んだら、自転車でサンポしてみようか。