何もかも忘れ果ててぐっすり寝る。昨夜、銀座ライオンでの「牧野伊佐夫出版記念会」から帰還すると、家のまわりは霧に包まれていた。
牧野さんの会は盛況で、立食のフロアに100名はいただろうか。人脈の広さを示すものだ。ぼくは見知った顔がちらほら。京都から扉野くんが来ていたのは驚いた。この夜、挨拶のほかに、ピアノ演奏、寸劇と、演し物がもりだくさんだったが、扉野くんは袈裟に着替え、朗々とお経「伽陀、正信偈(何て読むんだろう)をよんだ。長い付き合いながら、扉野くんの本職である僧としての読経を聞くのは初めて。酔っ払った頭に、朗々と鳴り響くお経は、いいものだった。青木隼人さんのギター演奏「庭の千草」も、春の宵にぴったりだった。会場ではエンテツさん、ナンダロウくん、扶桑社Tさん、それに「nowaki」のキクちゃんなどもいて、にぎやかに牧野さんを寿ぐいい会であった。司会進行の「港の人」社主は、里舘さんのはずだが、式次第や案内では上野さん、になっている。聞くと、同一人物で、名前が変わった理由を知る。ああ、そういうことか。めでたい話でよかった。あ、未来社のAさんもいらしてた。こちらもお久しぶり。
帰り、ビールを飲み過ぎたか、蒸し暑い車内で汗が噴き出て困る。スマホのユーチューブで、ずっと「前略おふくろ様」を見る。本を買わない一日であった。