倉本聰の自伝的エッセイ『愚者の旅』を読んでいたら、倉本はかつて西荻窪に住んでいたようで、ひさしぶりに訪れ、町の変貌にオドロキ、それでも古本屋の「盛田書店」だけが変わらないと書いている。西荻に「森田書店」がかつてあり、いま「盛林堂」はあるが、「盛田書店」はないはず。記憶違いか、それとも、もちろん、わざと一字変えて記すことはある。
連日、ゲラの束と格闘(寿命が縮む)。集中力が続かなくて困っている。病気のせいにしちゃいけないだろうが。先日、国立「ビブリオ」所蔵の半世紀前のステレオ装置の修理を、もう何度目か、プロジェクトチームが試みている、その続き。ぼくも途中から参加するも、ちんぷんかんぷんで見ているだけ。Sさんが中心に、はんだごて、部品、ねじ回しを駆使して4時間、5時間かけて取り組む姿を見ると、頭が下がる。緻密な、途切れない作業に、集中力が衰えぬことに感嘆する。なんと優秀な人だろうか。
今朝は、本当にひさしぶりに玉川上水さんぽ。途中、足湯に浸かり、休憩取りながら2時間。途中、少し足が痛くなった。怠けがすぐ足に出てくる。しかし、もう朝方、さんぽできる季節にはなった。
じつは3月に入って、気分は低調で、奮い立たせる目標を、馬のニンジンみたいに前に掲げ、なんとかとぼとぼ歩いている。3月はいつもこうだ。不安になるのだ。青春18を買って、今週あたり、一発、どこかへ行くか。房総へ灯台を見に行くのもいい。